九州朝日放送(福岡市中央区長浜1)とRKB毎日放送(早良区百道浜2)は9月2日、合同で会見を開き、来年春からFM補完放送(ワイドFM)を始めると発表した。
FM補完放送とは、AMラジオ放送をFMで聴くことができるもので、高層ビルや外国波混信などが原因の難聴対策や災害対策になるとして全国で放送エリアが拡大している。この日、総務省九州総合通信局は両社にFM補完中継局予備免許を交付した。
県内にFM補完中継局4局を開設し、県内ほぼ全域で聴くことができるという。「東日本大震災の際にラジオの重要性が見直された。平常時には聴きやすく、災害時に役立つようになる」とRKB毎日放送の井上良次社長。九州朝日放送の武内健二社長は「これを機に番組内容にも磨きをかけ、ラジオの魅力を再発見するきっかけになれば」と期待を寄せる。