サッカー・ワールドカップ(W杯)ドイツ大会開催により、天神エリア各所でW杯による様々な動きが見られた。
ベスト電器福岡本店(中央区天神1)では、薄型テレビやDVDの売行きが好調だという。同店によると液晶・プラズマテレビが前年度比約160%となり、DVDは一時期落ち込みがあったにも関わらず前年度比約120%だった。「W杯が始まる前の駆け込み客がいたほか、DVDが若者に人気だった。ブラジル戦で日本の一次リーグ敗退が決まると『サッカーを見るために買う』というお客様の声を聞かなくなったが、7月1日から一部の民間放送が地デジ配信をすることも影響し売れ行きは好調」(同社広報担当)と話す。
スポーツバーもW杯の影響で売り上げを伸ばしている。スポーツバー「TASUICHI(たすいち)」(中央区大名1)は、日本代表の試合をチケット制で販売したところ前売券70枚が完売したほか、当日の駆け込み客の影響もあり当日券(1,500円)を含めて1試合につき80枚~90枚売れたという。「W杯は夜の時間に試合があるということもあり、ビール片手に観戦しようという仕事帰のお客様が詰めかける。今は日本代表戦ほどの盛り上がりはないが、外国人客やサッカーファンが集まり賑わっている」(店長)。
FIFA公認アンテナショップのインキューブ(中央区天神2)は5月30日、M3階にW杯グッズの売り場を移してからの売れ行きが好調だったが、クロアチア戦あたりから売り上げが落ち込んだ。同店の現在までの売り上げは約1,200万円で、そのうち85%が移動してから売れた。選手発表後に客足が増え初日のオーストラリア戦の日が最大の客数だったという。W杯が始まったばかりのころは1日平均40万円、最高で120万円を記録したが、クロアチア戦後から1日平均は4分の1にまで落ち込んだ。「日本が一次リーグ敗退したことも影響していると思うが、売り切れになっている商品も続出しており品薄になったのも原因の1つだと思う。今でも、マスコットキャラクター『ゴレオVI』のぬいぐるみは人気で、他国のユニホームも売れている」とインキューブ・広報担当の大谷さんは話している。