福岡三越(福岡市中央区天神2)で4月25日、「笑点 放送50周年特別記念展」が始まり、会場に駆け付けた笑点メンバーの三遊亭好楽さんが天神経済新聞のインタビューに応じた。
19歳で落語家の道に進み、現在70歳の好楽さん。「笑点とともに歩んできた50年だった。あっという間」。当時まだ二つ目だった1979(昭和54)年に笑点メンバー入り。「『金曜夜席』(笑点の前身番組)の頃から好きな番組でずっと見ていた。まさか出していただくとは思わなかったので、ここまで来られて奇跡みたい」と振り返る。
実は好楽さんは「卒業」や「座布団運び」も経験している。「1983(昭和58)年に番組を卒業したことも。3年だっけ?ブランクがあって、酒飲んで暴れてたよ(笑)。その後、ありがたいことに復帰できた」とほほ笑む。座布団運びは神奈川県伊勢原市の学校で行われた公開録画で経験したという。「1回だけ座布団運びをさせてもらったこともある。視聴率が歴代最高40%を越えて良く覚えている」とも。
印象に残った共演者について、「やっぱり(林家)こん平師匠。収録後、付き合えと言われると決まって朝4時まで。さんざん飲み歩いて最後は浅草の『緑寿司』でね、大トロ10貫。ペロッと食べちゃうし、二日酔いしない兄さんに驚いてね」と目を細める。
桂歌丸さんが番組を卒業し、終身名誉司会者へ。6代目司会者には春風亭昇太さんが抜擢され、新メンバーには林家三平さんが選ばれた。「なんだコノヤローといじめられる司会者は珍しいよね。大喜利もテンポ良くてね。そこがお客さんに面白いと言ってもらえている」。
これからの50年、意気込みは。「とにかく円楽を辞めさせて、せがれの王楽をメンバー入りさせること」と笑いを誘った。
日本テレビの長寿番組「笑点」の1966(昭和41)年の放送開始から昨年50周年を迎えたことを記念して開く同展。会場では、同番組の歴史や大喜利で使った小道具の展示のほか、過去の映像などを上映している。
開催時間は10時~20時(最終日は17時閉館)。入場無料。5月7日まで。