カラー(東京都)、ドワンゴ(東京都)、麻生塾(福岡市博多区博多駅南2)が6月、福岡市にアニメ・CG制作会社「プロジェクトスタジオQ」(福岡市博多区博多駅南1)を共同で設立し、創業支援施設「FUKUOKA growth next(フクオカグロースネクスト)」(福岡市中央区大名2)で7月12日、記者発表を行った。
アニメ制作現場が東京の一極集中になっている現状を踏まえ、人材不足の解消や若手の人材発掘・育成などを目的に設立したもので、「エヴァンゲリオン」シリーズなどを手掛ける映像企画制作会社「カラー」社長・庵野秀明さんが創作管理統括を務める。
現在、モデラーやアニメーター、ディレクターなどを募集しており、「地方に眠っている人材を活用したい」とドワンゴ会長の川上量生さん。「人材不足のアニメ業界。良い人材がいれば何人でも採用したい」という。
庵野さんは「来てくれた人材にもよるが、数年後には(同社が)CGアニメ制作の主力拠点となる作品を作っていく予定」と話す。
県内で専門学校を運営する麻生塾の理事長・麻生健さんは「地元で本物を見せる、本物が見られる現場ができることで質も高まり、地元での人材育成が見込める。チャンスを生かして注目される企業になれば」と期待を寄せる。
今秋から年明けにかけて、同社のアニメ・CGコンテスト開催なども予定している。