浮世絵調イラストに「あるあるネタ」を組み合わせた作品がインスタグラムで人気を集めている福岡在住のイラストレーター・山田全自動さんの個展「山田全自動でござる」が9月6日、カフェ「STEREO COFFEE(ステレオコーヒー)」(福岡市中央区渡辺通3)で始まった。
同作品を集めた書籍「山田全自動でござる」の出版を記念して開いているもので、「聴きたかった曲がライブバージョン」「『共通の友達』に頻繁に出てくるやたらと顔の広いやつ」などクスっと笑える一言を添えた、幕末の設定で描いた浮世絵調のシュールなイラストが並ぶ。
同作を手掛けた、福岡在住のイラストレーター・山田全自動こと山田孝之さんは、福岡のちょっと変わった観光スポットを紹介するサイト「Y氏は暇人」を運営するY氏としても知られる。サラリーマンを経て、ウェブデザイナーとして独立。ウェブ制作の傍ら、4~5年前から浮世絵調の作品を描き始めたという。
「思い付きで描いたものの、思いのほか好評で」と山田さん。昨年12月から始めたインスタグラムに投稿した作品は約300点に上り、フォロワーは約14万人に迫る人気ぶり。「ゆるさに癒される作品。何度読んでも楽しめる」と、編集を担当したぴあ(東京都)の望月展子さんの目に留まり、書籍化に至ったという。
会場では、同展限定の描き下ろしイラストを含む60点を展示。山田さんは、「きっと、あるあると共感してもらえるはず。気軽に楽しんでいただければ」と話す。
開催時間は8時~22時。今月24日まで。