西日本鉄道が5月1日から、太宰府観光列車「旅人(たびと)」のヘッドマークを新元号「令和」をつけた仕様に変更して運行するとともに、車内の乗車記念スタンプに「令和」スタンプを追加設置した。
新元号「令和」を記念した取り組み。「令和」の出典となった万葉集の序文の舞台は、歌人・大伴旅人の大宰府にある邸宅だったとされ、2014年に運行を始めた太宰府観光列車「旅人」の名前は、大伴旅人より名付けられている。「旅人」は太宰府をテーマに車両の内外装にラッピングを施した観光列車で、天神大牟田線 西鉄福岡(天神)駅~太宰府駅間、二日市駅~太宰府駅間を運行する。
同日の西鉄太宰府駅では、「祝 令和元年」と記されたヘッドマークの「旅人」が到着すると、多くの観光客や地元の人たちが列車と記念撮影をしたり、ヘッドマークの写真を撮ったりする姿が見られた。「旅人」車内にある乗車記念スタンプには、「旅人」のほか「祝 令和元年」スタンプも追加で設置し、スタンプした台紙を手に改札を出る客も。太宰府駅では記念撮影用に「令和」の額も用意され多くの客が並び、手に持ち撮る姿も見られた。
このほか同日午前には太宰府観光協会が、令和元年になって初めて太宰府駅に到着した「旅人」の乗客に「令和」手拭い1000枚を無料配布した。
「令和」ヘッドマークと一緒に写真を撮ったという筑紫野市の家族は「記念になった、新しい始まりで特別な感じがした」と話す。和歌山県から日帰りで来たという3人の観光客は「ネットで調べて旅人に乗った、とてもうれしい」と笑顔を見せた。
「旅人」の運行スケジュールは公式ホームページに掲載。「令和」のヘッドマークとスタンプは今年12月下旬までの予定。