詩人・最果(さいはて)タヒさんとコラボレーションしたインスタレーション展示「最果タヒ 詩のインスタレーション」が7月10日から、イムズ(福岡市中央区天神1)館内各所で展開されている。
最果さんは、1986(昭和61)年生まれの詩人。2008(平成20)年に第一詩集「グッドモーニング」で中原中也賞を受賞。詩集をはじめエッセーや小説など多数の著書がある。同企画は、イムズと最果さんがコラボレーションし、館内の空間を一つの作品として楽しめる詩のインスタレーション展示となっている。最果タヒさんのインスタレーション展示は九州初。
メイン会場の地下2階「イムズプラザ」では、最果さんが同企画のために書き下ろした詩「真夏日の詩」を配置した最大4.4メートルの立体オブジェをはじめ、新作の詩9編をエスカレーターサイドやエレベーター内、手すりなど、館内17カ所に配置する。
展示デザイン・監修は、最果さんの詩集装丁を数多く手掛けるグラフィックデザイナー・佐々木俊さんが担当している。
開催初日の報道陣向け取材会では、同館のインスタレーション展示を観覧する人たちに向けて、最果さんは「(館内の)いろいろな場所に詩が隠れていて、ぐるぐる回るだけでも楽しいと思う。自分のペースで詩の中に入っていけるインスタレーションになっているので、それぞれの時間の中でいつもと違う雰囲気のものに出合ってほしい」と話し、佐々木さんは「立体オブジェとかも詩が書かれていない面があるんですが、その余白部分に自分なりの言葉を当てたりして楽しんでもらうこともできるんじゃないかと思う。自分なりの詩の楽しみ方を見つけてもらえたらうれしい」と話す。
営業時間は10時~20時(レストランフロアは営業時間が異なる)。観覧無料。8月30日まで。