福岡県内の飲食店や生産者の野菜などを集めた「ふるさとWish“社内”春マルシェ」が現在、九州朝日放送(KBC、福岡市中央区長浜1)のビル前広場で毎週水曜に開催されている。
KBCでは2019(平成31)年1月から、福岡の地域活性化を目的に、一つの自治体に1週間ずつスポットを当て、街の魅力や情報を発信する「ふるさとWish」を展開している。今年3月14日・15日にJR博多駅前広場で福岡県内の飲食店や生産者の野菜などを集めた「ふるさとWish 春マルシェ」の開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になったことを受け、「影響を受けた出店予定者のために何か支援できることはないか」と考えた結果、KBC社員向けに行う社内マルシェとして開催に至った。
企画・運営はKBCの子会社として今年4月に設立した、地域活性化に関するコンサルティング業務などを行う「Glocal K(グローカルケイ)」と、KBC地域企画部が共同で行う。当初は3月25日から順次開催を予定していたが、4月の緊急事態宣言を受け時期を調整し、6月から本格的に開催している。
マルシェでは福岡県内を中心とした飲食店のキッチンカー2店舗分をはじめ、生産者の野菜やお菓子など、合わせて3~4店舗ほどが週替わりで、KBCビル前に出店する。これまで、ネギ農園の「弥冨農園」(糸島市)、イチゴ農園の「イシダファーム」(直方市)、ハンバーガーの店「SUNRISE」(那珂川市)など、県内各地から出店している。出店予定だった事業者以外からも出店希望の声があれば、受け入れているという。現在はKBC社員をはじめ近隣からも利用客が訪れる。
Glocal Kの平松迪朗さんは「当初は飲食店などの支援事業として始めたが、KBC社員も気軽に利用でき、社内ニーズとも合致した」と話し、「ふるさとWishでお世話になった方々との関係を築く上でも、意味のある取り組みになったと感じる」と話す。
開催時間は毎週水曜12時~15時。7月29日まで。