「博多織DC(デベロップメントカレッジ)」(福岡市博多区比恵町)14期生と研究科生による「卒業作品展」が2月15日、福岡県立美術館(中央区天神5)3階展示室4号室で始まった。
「博多織DC」は、博多織クリエーターやプロデューサー育成に取り組むNPO法人博多織デベロップメントカレッジが事業運営する学校。前身の「博多織デベロップメントカレッジ」は2006(平成18)年開校し、2016(平成28)年4月に「博多織DC」となった。生徒は2年間、博多織の基本的な技術や知識、デザインや色彩、企業連携による商品開発などを学び卒業する。さらに1年間の学習を希望すると研究科生となる。
今回は、14期生4人が2年間で織った博多帯・着尺など各自テーマを設けコンセプトを表現した空間で展示するほか、研究科13期生2人と15期生2人が作品を展示する。卒業作品展は毎年学生が中心となって企画運営し、会場の構成や広報などを手掛ける。
14期生の間明日香さんは「レトロ喫茶」をテーマに、着物や帯、コースターなどを制作。間さんは「物を作るだけでなく、一つ一つの作品のストーリーも大事にし、作品と物語を重ね合わせた空間づくりを目指した。2年間の集大成となっているので、展示会に足を運んでもらえたら」と話す。
開催時間は10時~18時(入場は17時30分まで)。入場無料。今月20日まで。