福岡県立香椎高校ファッションデザイン科3年生の作品展「epoch(エポック)」が3月23日、旧福岡県公会堂貴賓館(福岡市中央区西中洲6)2階食堂で始まった。
香椎高校は1921(大正10)年に女子校として開校し、2021年度で100周年を迎えた。ファッションデザイン科は1949(昭和24)年に被服科として始まり、一般教養と併せてファッションデザインやファッションビジネス、手芸、服飾文化など、ファッションに関する専門知識や技術を学ぶ。今回の作品展では、今春卒業の3年生38人の衣装作品から貴賓館の雰囲気に合う作品を選んで展示する。同校が貴賓館で作品展を開くのは今回初めてとなる。
同展のテーマは「epoch(時代)」。生徒はそれぞれコンセプトを設け、1年かけて衣装を製作した。会場では、貴賓館をイメージして製作したドレスとスーツ作品「華麗なるルネサンス・アールヌーヴォー」や、ドレス作品「「Bell dress」、ファッションショーに出展した衣装など、計9点を展示。作品紹介のパネルや資料も展示する。
ファッションデザイン科3年生の稲永彩希さんは「このようなご時世の中、作品展示の機会を頂きとてもありがたい。製作に至るまでの調査や研究にも時間をかけたので、展示資料と共に貴賓館のすてきな雰囲気と、作品を楽しんでもらえれば」と話す。
開催時間は9時~18時(最終入館は17時50分)。月曜休館。入館料は、一般=200円、15歳未満=100円、6歳未満・65歳以上無料。4月3日まで。