パン店「totcha bakery(トッチャベーカリー)」(福岡市中央区警固1、TEL 092-753-9250)が5月8日、オープンした。
クロワッサンやバゲットなど約50種類のパンを提供する同店。東京やフランス、アメリカなどで17年修業したという福岡出身でパン職人の高橋晃さん(「高」ははしごだか)が、妻の絵美さんと独立開業した。
内装のうち、窓ガラスや床など旧店舗で使われていたものを一部そのまま生かしたという。絵美さんは「古いものが好きで、いつか開くパン屋のために家具や備品などをコツコツ集めてきた。テーブルやランプは友人から譲り受けた」と話す。
店名は、夫妻の子どもたちが使う晃さんの呼び名「トッチャ(父ちゃん)」からとった。店のロゴは、夫妻の子どもが描いた生き物のイラストをもとにデザイナーの絵美さんが作成。客は、絵美さんが漫画を掲載する高橋夫妻のインスタグラム「boulangerakira」を見て来店する人も多いという。インスタグラムでは、パン屋を志したきっかけや開業までの道のりを振り返る。
全てのパンに「水素水」を使い、パンの種類に合わせてバターや塩を使い分けるという。主なメニューは、「クロワッサン」(238円)、「バゲットモダン」(ロング=324円、ショート=281円)、「totcha 食パン」(1本=648円、1/2本=324円)など。「レーズンパン」(同756円、378円)は、レーズンを水素水に漬けてから焼き上げる。甘みが増しふっくら仕上がるという。今後は、糸島産のフルーツトマトを使ったサンドイッチなどの販売も予定する。
晃さんは「毎日発見があり、学びがあり、仲間と笑いながら楽しく働いている。地域に根差したパン屋を目指し、珍しさや派手さはないが、優しいパンをテーマに作っているので足を運んでもらえれば」と話す。
営業時間は11時~18時。月曜・火曜定休。