画家・アジサカコウジさんの個展「ROLLING FLOWERS ~百花自転~」が7月18日から、「イタリア会館・福岡」の「SPAZIO ART GALLERY(スパツィオアートギャラリー)」(福岡市中央区今泉1)で開催される。
アジサカさんは1964(昭和39)年長崎県生まれ。熊本大学文学部社会学科卒業後、渡仏し、仕事をしながら独学で絵を描き始める。4年間滞在した後、福岡でイラストレーターとして活動を開始。2002(平成14)年にはベルギーへ拠点を移し、アクリル画の個展を始める。その後ブリュッセル、パリ、日本の各地で毎年個展を開催。2006(平成18)年に帰国し、現在は九州を拠点にイラスト・絵画制作を中心に活動する。同会場での個展開催は今回が初めて。
個展名について、「昨今、周囲と同調することをよしとする風潮が強く、個人の自由が束縛されているように感じる。種々雑多で奇妙な花々が勝手気ままに咲き誇っている姿を描くことで、もう少し人目を気にせず伸び伸び生きたほうが人生楽しいのでは、というメッセージを込めた」とアジサカさん。「絵を描く時は、思いを込めないように頭を空っぽにして手の動くまま描くようにと努める。制作については、実際の花を見て描くことはなく、花の写真や図鑑に載っている花の絵をいくつか並べて、それを見ながら画面上でコラージュしていくように描くか、または何も見ずに頭に思い浮かんだものを描いていくかのどちらか」と話す。
今回展示の絵の制作は2019年から始め、新作を含む約70点を展示する。会場では、キャンバスにアクリル絵の具で描いた作品「我らポチョムキン」や「ピョンファ」などを展示する。アジサカさんは7月18日・23日・24日に在廊予定。
アジサカさんは「勝手気ままに、それぞれが好きなように見てくれるとうれしい。作品の写真撮影も自由にしてもらえれば」と呼びかける。
開催時間は11時~19時。入場無料。今月24日まで。