洋画家・野見山暁治さんの個展「とっても可愛(かわい)い 野見山暁治展」が現在、ギャラリー「EUREKA(エウレカ)」(福岡市中央区大手門2)で開催されている。
野見山さんは1920(大正9)年福岡県生まれ。1943(昭和18)年に東京美術学校(現・東京芸術大学)油画科を卒業し、終戦後の1952(昭和27)年から12年間をフランス・パリで活動した。帰国後は東京芸術大学で13年間教壇に立ち、2014(平成26)年には文化勲章を受章。101歳の現在も創作活動を続けているという。同展では、「とっても可愛い」をテーマに水彩、油彩、カット、コラージュ作品約20点を展示販売する。
同ギャラリー店主の牧野身紀さんは「長年にわたり多くの作品を生み出してきた野見山先生の作品の中でも、ギャラリーという限られた空間に合わせて、『見るたびに新たな悦(よろこ)びが伝わってくる小さな可愛い作品』をテーマにした」という。
会場では、1980年代から2000年代にかけて制作した、水彩「パリの日々」、油彩「小さな空」、カット「夕暮」、コラージュ「空想」などをはじめ、雑誌の表紙や新聞連載小説の挿絵に起用された作品も紹介。野見山さんの著書を閲覧できるようにする。
牧野さんは「野見山先生の描き続ける情熱と共に、愛おしく感じられる作品たちを、この機会にご覧いただければ」と話す。
開催時間は12時~19時。月曜・火曜定休(9月19日は営業、21日は休業)。入場無料。9月24日まで。