造形作家・入江千春さんの作品展「あかり絵の世界」が現在、アクロス福岡(福岡市中央区天神1)地下1階アトリウム特設会場で開催されている。
入江千春さん作品展「あかり絵の世界」 1階北入口玄関前のクリスマスオブジェ
「あかり絵」は福岡市在住の造形作家・入江千春さんが制作する、素焼き人形と照明を組み合わせ、作品名を博多弁で付けた灯(あか)りのオブジェ。同館恒例の作品展で、今回は秋から冬、初春までの子どもたち「あかりっ子」の光景、ふるさとでの何気ない日常のワンシーンを切り取った作品を展示する。入江さんは「懐かしい故郷の光景や言葉、幼い頃を思い出すとほっこりとした気持ちになる。皆さんそれぞれのストーリーがあると思うので、そのあたたかい気持ちを思い起こすきっかけになれば」と話す。
会場では、雪の中でおしるこを作る様子を表現した「ぬくもるばいっ」、くじを引き喜ぶ様子を表現した「やった!大吉ばい!」、福岡では初めて展示するという七段飾りのひな人形「こら、みんなうごかんとっ」など、約30点を展示する。
1階では「あかりっ子クリスマス」も開催しており、12月25日まで北入口玄関前にクリスマスツリーの周りで「あかりっ子」が遊ぶ様子を表現した、あかり絵のクリスマスオブジェを設置。1月9日までは、今回のために作ったというテラリウム風のあかり絵「アカリウム」を約15点展示する。
点灯時間は8時~22時。観覧無料。地下1階アトリウム会場の開催期間は1月31日まで(12月31日~1月2日は休館)。