東急(東京都渋谷区)と西鉄ホテルズ(福岡市中央区)が9月7日、業務提携契約を締結した。
「TsugiTsugi」定額プランで宿泊可能な、西鉄グランドホテルの客室例
西鉄ホテルグループの国内全18施設は9月15日から、東急の運営する定額制回遊型宿泊サービス「TsugiTsugi(ツギツギ)」の宿泊対象施設として参画する。
西鉄ホテルズは、「西鉄グランドホテル」「ソラリア西鉄ホテル」「西鉄ホテル クルーム」「西鉄イン」の4ブランド18施設を国内で運営する。「TsugiTsugi」は、「旅するように暮らす」をコンセプトに、東急グループのホテルをはじめ全国127の対象宿泊施設(9月7日現在)から選び、定額で宿泊可能なサブスクリプションサービス。実証実験を経て今年5月に東急の正式事業となる。
今回西鉄ホテルズとの提携により、これまで同サービスの対象になかった鹿児島県や大分県が加わり、九州の対象施設が広がる。西鉄ホテルズでは同参画により、客室稼働率が新型コロナウイルス流行以前に届いていないというビジネスユースを増やし、オフピークの客室稼働底上げを狙う。
「TsugiTsugi」個人向けプランは現在4つあり、30日間の日曜~木曜で2泊可能な「えらべる2」(2万3,980円、連続3カ月以上の継続利用が条件)、5泊の「えらべる5」(5万5,800円)、日~木で10泊と金曜・土曜・祝前日4泊の「えらべる14」(15万7,800円)、30連泊で曜日制限のない「まいにち30」(29万9,800円)を販売している。全プランで同伴者1人まで無料で利用できる。
両社は、新型コロナウイルスの影響などにより変化したライフスタイルに沿って、同サービスを通じて日常の延長で宿泊施設を利用してもらい、新たな旅行・宿泊スタイルの定着を目指す。