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大丸福岡天神店従業員による応急手当に福岡中央消防署長が感謝状

感謝状贈呈式の様子

感謝状贈呈式の様子

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 福岡中央消防署長が2月1日、大丸福岡天神店(福岡市中央区天神1)で応急手当を行った従業員に感謝状を贈呈した。

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 昨年12月2日、博多大丸東館地下3階の物流構内で取引先従事者が倒れ心肺停止となった。その場に居合わせた同店「セゾンファクトリー」の橋田さん、「茅乃舎 麹蔵」の鬼丸さんが緊急事態を察知しAEDを取りに行き、同店保安担当「パルコスペースシステムズ」の丸山さんが胸骨圧迫を実行、小野さんが心肺停止状態を確認しAEDの操作と胸骨圧迫を実行し、救急隊が到着するまで応急手当を行ったことにより人命が救われた。

 2月1日開店時間前に従業員が集まる中、応急手当を行った4人へ福岡中央消防署長の四島弘さんから感謝状が贈呈された。四島さんは「119番通報、胸骨圧迫という心臓マッサージ、そしてAEDを使った電気ショックをやっていただいて、われわれ救急隊が来た時には既に心臓も動いていた」と話す。続けて、「人の助かる可能性というのは、1分遅れるごとに10パーセントずつ落ちてくると言われている。(救急隊が到着するまで)現場に居合わせた方が勇気を持って行動していただくことがとても大事。今回の事案は救命のリレーがとても良かった。普段から訓練をしていると聞いており、訓練の取り組みが実を結んだと思っている」と感謝を伝えた。

 AEDを取りに行った橋田さんは「一瞬何が起きているか分からなかったが、何かしなければいけないと思った。(119番通報済みと知り)では何をすればいいのかと考えて、きっとAEDを使うだろうなと(取りに行った)」と話す。鬼丸さんは「まさか自分がAEDの装置を開けることがあると思っておらず、ドキドキしていて手も震えていたが、開けると結構分かりやすく説明が表記してあったため、それを声に出して確認しながら、自分も落ち着かせながら行動したのを覚えている」と振り返る。人命が救われたことを知り2人とも「ホッとしている」と声をそろえる。

 連携しながら必死で心臓マッサージを交替で行ったという小野さんと丸山さん。小野さんは「連携が取れたのは、日ごろの訓練があったからこそ」、丸山さんは「1人1人が自分で考えて動くという形ができた」と話す。

 救急行動について、四島さんは「(日頃から)救命講習を受けること、AEDの場所を把握すること、訓練することが大事」と呼びかける。

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