福岡市が市内産農産物の消費拡大のための取り組み第2弾として現在、市内ピエトロレストラン3店舗で青ネギ「箱崎小町」を生かした限定メニューを提供している。
「箱崎小町」を使ったピエトロレストラン限定メニュー「箱崎小町と紅ずわい蟹のペペロンチーノ」
福岡市の市内産農産物の企業連携による消費拡大に向けたプロジェクト。市では以前から市内産農産物のPR活動を行っていたが、市民の認知度に発展の余地があったため、消費者が「買いたい」「食べてみたい」と思うような特徴、生産の背景、こだわり、食べ方などのブランドストーリーを構築し、市内産農産物のブランド化に向け飲食店等と連携することにしたという。同事業は福岡市農林水産局の「福岡市内産農産物ポテンシャル調査業務」として、ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市中央区大手門1)と傘下のiBankマーケティング(西中洲)が業務受託した。
今回取り組む農産物4品目は、生で食べるのがおいしいという「博多しゅんぎく」、辛みや癖が少ない青ネギ「箱崎小町」、酸味と甘みのバランスが良く大玉タイプの「元岡トマト」、刺し身で食べるのがお勧めという「博多かぶ」。プロジェクト第1弾は、複合体験型アウトドア施設「ABURAYAMA FUKUOKA」(南区柏原)内のレストラン「CHEESE STAND」で、4品目を使った限定メニューのピザやスープを提供した。
プロジェクト第2弾は、ピエトロ本店 セントラーレ(天神3)、洋麺屋ピエトロ ソラリア店(天神2)、ピエトロ キャナルシティ店(博多区住吉1)で、「箱崎小町」を使った限定メニュー「箱崎小町と紅ずわい蟹(かに)のペペロンチーノ」(1,408円)を提供する。期間中、「トマトとモッツァレラの糸引きスパゲティ」(1,188円)や「マルゲリータ」(1,408円)など人気定番メニュー3品は、「元岡トマト」と「箱崎小町」を使って提供する。メニュー表には、野菜の特徴や生産者によるお薦めポイントなどを掲載する。
福岡市農林水産局政策企画課長の森塚幸治さんは「福岡市で農産物を育てているイメージがない方もいると思うが、農産物それぞれに生産のこだわりや特徴、歴史、生産者の思いがある。今回の限定メニュー販売を通してそれらを知ってもらい、『箱崎小町』や『元岡トマト』をスーパーや直売所で見かけたときは、愛着を持って選んでもらえれば」と話す。
2月29日まで(予定)。