ファーストリテイリング(本社=山口県)が運営する天神北の商業施設「ミーナ天神」は10月28日、開業1周年を迎えた。
1年間の売り上げは「目標には少し届かなかったが『マツヤレディス』の最後の1年と比較すると1.5倍の売り上げ」(同社)だった。「日常」をコンセプトに掲げたことで8月や12月などの「商戦」を大きく打ち出すことがないため、「月の売り上げに大幅な伸びはないものの安定感があり、計画的に進めることができる」(同)という。
利用客は「男女の差はなく、付近の会社員や都心住まいの人が多い。アジアからの観光客などの利用も目立つようになり日本製の化粧品やスポーツウエアなどを購入している」という。
現在の店舗数は34店舗で開業当初から店舗の入れ替えは行なっていないが、「『都心にある郊外施設』の要素をより明確にするためのテナント入れ替えは検討している」(同社)ほか、商材なども各テナントに「日常品ながら郊外店とは違う『都心感』のあるもの」のラインアップを働きかける。
今後について同施設統括責任者の山本真規子さんは「固定客もついてきているので今後も方針を変えず、地道に顧客獲得を続けたい」と話している。