企画展「新種はっけん!展」が現在、福岡市科学館(福岡市中央区六本松4)5階オープンラボで開催されている。
同館館長で九州大学名誉教授の矢原徹一さん率いる研究グループは、2020年度から3年間全国の絶滅危惧植物を調査して1万6190点の植物を採取し、うち121種の新種を発見。矢原さんは昨年、植物の新種についての論文を執筆した。
同展では、どのようにして発見に至ったのかを矢原さん独自の視点で紹介する。パネル「わたしの新種はっけん物語」や、矢原さんが小・中学生から愛用する植物図鑑などを展示するほか、「館長へ質問」コーナーや「新種植物ぬりえ」コーナー、「新種はっけんビンゴ」など参加型の展示やイベントも用意し、植物探求の面白さを感じてもらう。
パネル展示「わたしの新種はっけん物語」は、新種との初めての出会いや、最も印象深い新種という「ヤクノヒナホシ」との出会いに関するエピソード、今回の新種発見から生まれる疑問など、イラストや写真を使って物語風に紹介する。福岡市科学館企画リーダー・板垣早織さんは「館長の面白さが伝わるように、パネルは絵本と本の中間にあるような物語風にした」と話す。
期間中の土曜・日曜10時~16時には「新種はっけんビンゴ」を開催する。参加者は会場でビンゴカードを受け取り、同館3階から6階までに設置された新種植物の写真を探して植物名をビンゴカードに書く。いずれか2列以上そろった参加者には、オリジナル缶バッジを進呈する。参加無料。
5月18日11時~12時には、矢原さんのトークイベント「サイエンスカフェ『館長新種発見伝』」を行う。参加無料。定員は30人。参加申し込みはウェブサイトで5月15日まで先着順に受け付ける。
板垣さんは「自身でも新たな発見を体験してほしい。今回の展示を通して、いろいろなことに目を向けるきっかけになれば」と呼びかける。
開催時間は9時30分~21時30分。火曜休館。入場無料。今月26日まで。