福岡市の屋台のLINEアカウント「FUKUOKA GUIDE」に7月24日、博多弁で対応する生成AIチャットボット機能「AIおいちゃん」が新たに実装された。
福岡市が2020年10月に開設し運用していたLINEアカウント「FUKUOKA GUIDE」を、昨年6月に屋台の案内に特化したアカウントとして改修し運用を始めた。福岡市とLINEヤフーコミュニケーションズ(福岡市博多区博多駅中央街)の協働企画「屋台DXプロジェクト」の取り組みの一環。
「AIおいちゃん」は、「博多に住む屋台の常連のお客さん」という設定。「FUKUOKA GUIDE」のトーク画面にある「屋台を検索」から「AIおいちゃん」をタップし、行きたい屋台の条件を入力すると、福岡市内の約100軒の屋台の中からAIが条件に合った屋台を「博多弁」で回答する。「どげん屋台に行きたいと?」「どげん店主に会いたいと?」などの問いかけから、「~がおすすめばい。ここは~が美味(おい)しいっちゃん。アクセスも~」などパーソナライズされた案内を行う。AIの回答は福岡市観光情報サイト「よかなび」の情報や、屋台店主へ実施したアンケートの情報を基に作られるという。今回の実装に併せ、現在地からの屋台検索や料理ジャンル、支払い方法などの条件からの検索にも対応した。
LINEヤフーコミュニケーションズのスマートシティ本部・福岡推進チームの依田所花さんは「『どこの屋台に行ったらいいか分からない』という課題に対し、常連客に自分に合った屋台を聞く体験をLINEで再現できないかと考えた。『FUKUOKA GUIDE』をきっかけに屋台に足を運んで屋台を好きになってもらえたら」と話す。