
福岡市科学館(福岡市中央区六本松4)3階・企画展示室で現在、企画展「小惑星『イトカワ』『リュウグウ』サンプル展示 in 福岡市科学館」が開催されている。主催はプラネタリウム100周年記念事業実行委員会、JAXA宇宙科学研究所地球外物質研究グループ(ASRG)、福岡市科学館。
同展は、日本プラネタリウム協議会が主催する「プラネタリウム100周年記念事業」として企画。昨年8月の愛知開催を皮切りに、全国13の博物館、科学館、プラネタリウム施設を巡回予定で、福岡は7会場目。日本の小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」が小惑星「イトカワ」「リュウグウ」から採取した2つのサンプル(実物試料)を展示する。2つのサンプルの同時公開は九州初。
同館企画担当の高瀬美菜子さんは「これまで、『はやぶさ2』の帰還カプセルの展示や『リュウグウ』のサンプルレプリカ展示などを行っており、どちらも好評だったので、今回の展示も多くの皆さまに関心を持っていただけるのではと考え、展示に至った」と話す。
会場では、サンプル展示のほか、太陽系の成り立ちや「はやぶさ」「はやぶさ2」のサンプルの採取におけるミッションの軌跡、「イトカワ」「リュウグウ」の違いなどもパネルで解説する。併せて、「リュウグウ・イトカワ質問箱」として「UTOPS(宇宙惑星科学機構)」の研究者に直接質問できる2次元バーコードも掲出する。
高瀬さんは「遠く離れた小惑星の『かけら』を通して、探査機の果てしない旅路に思いをはせてもらえれば。小惑星の『かけら』が、どうして生命誕生の謎や太陽系の成り立ちを解き明かすために重要なのかも考えてほしい。当展が、宇宙の謎や科学に興味を持つきっかけになれば」と話す。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。火曜休館。入場無料。今月9日まで。