
4月24日開業予定の「ONE FUKUOKA BLDG.」(福岡市中央区天神1)地下2階の東側外壁面に2月22日、「因幡町通り地下通路 天神歴史年表」が新設された。
1612年から1999(平成11)年までの天神地区の歴史を、約150点の写真や古地図とともに紹介する「天神歴史年表」。全長約35メートル。地下鉄天神駅や福岡市役所市庁舎地下通路などに接続する「因幡町通り地下通路」沿いに西日本鉄道が新設した。同社は天神が培ってきた歴史を次世代へ継承するコンテンツが必要と考え、大型複合ビル「ONE FUKUOKA BLDG.(通称=ワンビル)」の開発に合わせて企画・制作した。
年表は、時代を3つに分けて紹介。「水鏡天満宮ご遷宮と天神町誕生」の1612年~=「戦前の天神」、1945(昭和20)年~=「天神の戦後復興とオフィス街の形成」、1971(昭和46)年~=「九州一の繁華街・ビジネス街へ」。年表は近現代史研究家の益田啓一郎さんが監修した。2000(平成12)年以降の市のまちづくり施策などは、年表横にデジタルサイネージを設け映像で紹介する。
年表の表示面はワンビルの外装色をイメージした濃いグレーで仕上げ、アクセントカラーとしてオレンジ色を採用。因幡町通り地下通路の天井に使われている木材との調和を図ったという。
西日本鉄道天神開発本部福ビル街区開発部の日宇悟史課長は「地元の小学生から転勤で福岡に来た人まで、天神の歴史をまじめに学べる場所を作りたかった。今後も天神の歴史を残していきたい。ここに年表があることを知ってもらい、皆さんそれぞれのタイミングで何度も立ち寄ってもらえたら」と話す。
公開時間は6時~24時20分(因幡町通り地下通路の開放時間帯)。