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天神に「福岡市民ホール」 福岡市民会館の継承施設として開館

「福岡市民ホール」外観

「福岡市民ホール」外観

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 「福岡市民ホール」(福岡市中央区天神5)が3月28日に開館した。

オープニングセレモニーのテープカットの様子

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 今月23日に閉館した「福岡市民会館」を継承する施設として開館した同施設。建物は円形に配置し、ガラスファサードを採用。地下1階・地上5階建てで、エントランスホールにはカフェコーナーも設ける。大ホール、中ホール、小ホールを備え、福岡の新たな文化振興の拠点として文化芸術空間を創出していく。

 メインホールの大ホールは、1階~3階の3層構成、バルコニー席も設け約2000席の客席を備える。舞台は間口=約19.1メートル、高さ=約13メートル、奥行き=約20.5メートル。オーケストラやコンサートの音の響きを重視し、音響反射板を設置するほか、オペラなどの催事の際、オーケストラが演奏する場所「オーケストラピット」を備える。緞帳(どんちょう)は献上柄の博多織で幅21メートル、高さ13.5メートル。音楽、演劇、舞踊などのほか、市民の文化芸術活動などに対応する。

 中ホールは1階~2階の2層構成で、約800席を備える。小ホールは、文化芸術活動の発表や練習、研修、ワークショップなどさまざまな用途を想定した平土間のホールで、座席は約150席を設置できる。このほか、大ホール舞台のアクティングエリアと同じ約245平方メートルのリハーサル室、約15~25平方メートルの練習室3室を設ける。

 2階のエントランスホールにはカフェコーナーを併設。館内設備では、1階にキッズスペース、1階と2階に授乳室、各フロアに多目的トイレを設ける。

 オープニングセレモニーで、高島宗一郎福岡市長は「福岡市民会館から機能が充実し、コンサートや演劇はもちろん、市民の皆さんが多様な文化芸術活動を行える場として、これまで以上にたくさんの方に利用いただける施設。感激や感動、そして多くの刺激を与えてくれるような素晴らしい施設になることを期待している」とあいさつ。オープン当日はセレモニーの後に一般向けの見学会を実施。小雨が降る中、開館を待つ人々の行列が見られた。

 3月29日・30日にはこけら落とし公演として、MISIAさんのコンサートを予定する(チケットは完売)。

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