
アートイベント「みんなのアート展 2025 わたしもよう」が6月9日から、アクロス福岡(福岡市中央区天神1)1階の円形ホール、コミュニケーションエリア、2階・メッセージホワイエで開催される。
アクロス福岡と福岡県障害者文化芸術活動支援センター(FACT)が主催する同展は、障害のある人たちのアート作品や活動の紹介を通して、新たなつながりが生まれることを目的に開く。2021年から開催しており、今年で5年目。
今回のテーマは「わたしもよう」。会場では、絵画展やワークショップ、グッズ販売のほか、同イベント初の映画上映も行う。同施設事業部の里見さんは「今まで多くのお客さまが会場に集まってきて感じたのは、それぞれ環境や性格、好みも違いカラフルな世界だということ。それで今回、『じゃあ、私ってどんな模様なの?』と考えたくなるような『みんなのアート展』にしたいと、テーマを決めた」と話す。
メッセージホワイエでは、福岡県内の障害のある人たちが、さまざまな色や形、食べ物や動物など好きなものを「模様」で表現した作品を集めた絵画展を開く。作品約80点を展示。
14日・15日はコミュニケーションエリアでワークショップとグッズ販売を行う。14日が絵画展の3作品から好みのデザインを選び、シルクスクリーン技法でエコバッグを作る「アートワークショップ」(参加費500円、定員50人、13時30分~17時30分)、15日は福祉作業所「工房まる」のメンバーと作る「缶バッジ制作ワークショップ」(参加無料、同200人、13時30分~16時)。参加は当日、会場で受け付ける。アートグッズ販売は、福岡県内を中心とした福祉施設で制作されたバッグやポーチ、巾着、ストラップなどを予定する。
15日は円形ホールで映画を上映。10時30分から「日日芸術」、13時30分から「かいじゅう」を、それぞれ上映する。入場料は、1作品=1,200円、2作品=2,000円(障害手帳を持っている人と同伴者は同600円、同1,000円)。事前予約制で定員は各回60人。上映終了後、「かいじゅう」の伊勢朋矢監督とFACT代表理事の樋口龍二さんによるアフタートークセッションを開く。参加無料。里見さんは「自分自身や多様性について考えていただけたら」と話す。
開催時間は10時~18時(9日は12時から、最終日は16時まで)。6月15日まで。