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福岡・梅光園に「まちの保健室『たねばこ』」 地域住民のつながり創出へ

「まちの保健室『たねばこ』」外観

「まちの保健室『たねばこ』」外観

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 西部ガス(福岡市博多区千代1)とCNC(島根県雲南市)が6月3日、「まちの保健室『たねばこ』」(中央区梅光園1)を開設した。

「たねばこ」コミュニティーナースの足柄さんと小松さん

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 西部ガスは2020年、同社が推進するまちづくり事業の一環でCNCと業務協力協定を締結している。CNCは「コミュニティーナース」の育成と活動支援を手がける。コミュニティーナースとは、「コミュニティーナーシング」という看護の実践にヒントを得てCNCが提唱しているコンセプトで、コミュニティーナースは、地域住民の身近な存在として、「毎日のうれしいことや楽しいことを一緒に作り、心身、社会的な健康やウェルビーイングを高める手助けをする」という。これまで、「さざんぴあ博多」「日の里団地」「六本松421」などでコミュニティーナース活動を行ってきた。同拠点は、地域住民のつながりを創出し、地域の課題やニーズを発見し、暮らしに寄り添った新たなサービス創出を目指し、看護師資格を持つコミュニティーナース2人を配置する。誰でも利用可能。

 室内は、子どもが遊べるスペースや椅子を用意するほか、書籍や絵本、海外の打楽器や日本の琵琶なども備える。誰でも立ち寄れる保健室として、休憩、飲食(持ち込み可)、相談、情報交換、イベント開催などの機能を持たせるという。

 拠点名について、同拠点コミュニティーナースの足柄佑貴さんは「参加している環境再生活動を通して知った『種箱(たねばこ)』が由来。農家が種子を保存、管理するために活用していたという。地域のみんなの『悩み(の種)』を引き出し、『(いつか芽吹く)種』が集まってくる場所、そんな種を育てる場所にしたいと思い名付けた」と話す。

 5月30日・31日と6月3日、5日には、開設を記念したオープニングイベントを開いた。「こどもおもちゃこうかんSHOP」や、六本松の靴下店によるワークショップ「靴下の端材ではたきをつくろう」などを行った。7日は、足柄さんによる植物を植えるイベント「足柄さんとあそぼう」を予定する。事前予約不要。

 同拠点コミュニティーナースの小松亜矢子さんは「交流拠点と思われがちだが、フラッと立ち寄って本を読むだけでも構わない。自宅、学校、職場以外の立ち寄り先として使ってもらえたら。安心感のある場所にしたい」と話す。

 運営は水曜を除く平日の11時~16時。利用無料。

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