
「第3回 久留米絣(かすり)大博覧会」が7月9日、大丸福岡天神店(福岡市中央区天神1)本館8階催場で始まった。主催は久留米絣組合連合会。
久留米絣は福岡県南部の筑後地方一帯で製造されている織物で、1957(昭和32)年に国の重要無形文化財に指定されている。同イベントは「久留米絣を作る人、伝える人、使う人が一堂に会するイベント」として2023年に初開催し、今年で3回目。今回は久留米織の織元10社と問屋9社が参加し、久留米絣の服や生地の販売、ワークショップなどを行う。
会場には、久留米絣の織元10社がブース出店し、各社の商品を販売。出店する織元は、久留米絣の製造から商品の企画販売を手がける「坂田織物」(広川町)や、久留米絣や藍染めの布に刺し子を施したタペストリーやのれんなどを制作する「藍染とみづま刺子」(久留米市)、1898(明治31)年創業の「野村織物」(広川町)など。
このほか、3000種類以上のもんぺを集めた「MONPEコーナー」や、羽織を集めた「HAORIコーナー」、200種類以上の生地(1メートル1,650円~)の切り売りコーナーを設けるほか、久留米絣ができるまでの作業工程も紹介する。会場では、かすり生地やくくり糸を使った小物作りや染め体験などのワークショップも日替わりで行う(要事前申し込み)。
同連合会の山村健会長は「久留米絣の服を着て良さを体感してもらえたら。これからも皆さんに楽しんでもらえるような場を作りPRしていきたい」と話す。
開催時間は10時~18時(最終日は17時まで)。今月15日まで。