
福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園)の企画展「夏休みこども美術館2025『みる見る きこえる 音楽会』」が現在、1階コレクション展示室と古美術企画展示室で開催されている。
教育普及関連企画として、「子どもたちに、美術に興味を持ってもらいたい」と開催している同展。今年は「音楽」をテーマに、同館所蔵の近現代美術作品と古美術作品を織り交ぜた作品の展示のほか、ワークショップやギャラリーツアー、展示に関連した絵本の紹介を行う。
同館学芸員の冨坂綾子さんは今年のテーマ「音楽」について、「音は見えないが、作品を見て、どんな音楽が聞こえるかを想像し、美術表現の面白さなどを楽しんでほしいと企画した」と話す。
会場では3つの章に分けて、絵画、染め物、版画、彫刻など計22点の作品を展示する。楽器をテーマにした第1章「奏でる 楽器」では、ほら貝などの楽器や楽器が描かれた作品などを、第2章「舞・ダンス」では、踊ったり、体を動かしたりしている絵画や彫刻などの作品を展示する。第3章「音楽の色・形」では、色や形からリズムをイメージできる絵画や土器などの作品を選んだという。
併せて、「夏休みこどもとしょかん」のコーナーを設け、山下洋輔さんの「ぼくのいちにちどんなおと」、なかえよしをさんの「ねずみくんとおんがくかい」など、同展に関連した絵本23冊を閲覧できるようにする。
8月19日~24日はボランティアガイドと一緒に対話型で同展を鑑賞する「ギャラリーツアー for キッズ」(10時30分~・13時30分~、各回5人、対象=小学生~中学生)も行う(申し込みは8月4日まで)。
冨坂さんは「子どもだけでなく、大人も楽しめる展覧会になっている。この展覧会をきっかけに、美術表現の楽しさ、見て想像する楽しさを感じてもらえたら」と話す。
開館時間は9時30分~17時30分(7月・8月の金曜・土曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。観覧料は、一般=200円、高大生=150円、中学生以下無料。8月24日まで。