展覧会「樹木希林展~遊びをせんとや生まれけむ~」が現在、大丸福岡天神店(福岡市中央区天神1)本館8階催場で開催されている。
同展は、没後7年を迎えた俳優の樹木希林さんを紹介する展覧会。樹木さんの逝去半年後の2019年3月に始まり、コロナ禍で中断するも、全国7会場を巡回し、8会場目となる同展は九州初開催で、最後の会場となる。写真や映像、年表、愛用品など約170点を展示する。大丸福岡天神店催事企画担当の宮地潤さんは「樹木希林さんの言葉や考え方、生き方に触れてもらいたいという一心で、大丸福岡天神店での開催を決めた」と話す。
会場では、4つのテーマに沿って展示。「日本アカデミー賞の部屋」では、日本アカデミー賞協会から提供された日本アカデミー賞受賞時や司会として登場した際などの写真を展示、「一個人の部屋」では、デビュー前の写真や年表、直筆の手紙などを紹介する。「言葉の道」では、メディアで語られた樹木さんの言葉をパネルで紹介し、「日常の部屋」では、樹木さんの自宅の写真や、自宅で使っていたランプ、夫の内田裕也さんが愛用していた椅子などを展示する。樹木さんが出演したCMなど3本の映像も上映する。
同会場限定企画として、「希林のお服分けブティック」も開催。樹木さんが実際に着用していた服17点を展示し、販売も行う(なくなり次第終了、開催期間中展示)。宮地さんは「『ものの冥利(みょうり)』という希林さんの言葉や考え方を愛用品とともに受け継いでほしいという思いから企画した」と話す。
グッズは、展覧会限定商品として「図録」(990円)や「トートバッグ(L)」(2,200円)、「一筆箋(庭・小石)」(330円)、「Big Tシャツ」(2,750円)、「図録&トート希お得セット」(1,980円)などを販売する。
宮地さんは「多くの方に来場いただき、福岡での開催に喜びと感謝の声も頂いている。希林さんを惜しむ気持ちや希林さんの残した言葉に涙する方も。心が満たされるひとときを過ごしてもらえたら」と話す。
開催時間は10時~18時(最終日は17時まで、入場は終了の130分前まで)。入場料は、一般=1,500円、高校生以下=1,000円、未就学児無料。12月15日まで。