「西鉄グランドホテル」(福岡市中央区大名2)3階の婚礼用「神殿」が12月1日、リニューアルオープンした。経営は西鉄ホテルズ(天神1)。
同ホテルで1999(平成11)年に供用を始めた、神前挙式ができる婚礼用の「神殿」。最大収容人数の増加、設備の老朽化に伴う課題解決などを目的に、今回、約25年ぶりにリニューアルした。コンセプトは「和の伝統とモダンの融合」。木の温かみと調光システムなどを組み合わせ、伝統的な要素を残しつつ現代的なデザインとし、「挙式参列者が心安らぐ空間」を目指したという。
リニューアルでは、最大収容人数を32人から56人に増やし、親族だけでなく友人なども参列できるようにした。式場は、入退場口を側方から後方中央に変更し、新郎新婦がセンターロードを真っすぐ歩けるようにするほか、参列者席にはベンチソファを採用し祭壇に正対するようレイアウト変更した。壁面は組子細工風の木材装飾を取り入れ、天井にはボイル生地の天蓋(てんがい)を設置。照明は調光システム式で、式の進行に合わせてライティングを変える。このほか、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、竜笛(りゅうてき)による雅楽の生演奏を取り入れる。
同ホテル営業統括部婚礼担当支配人の梅野一生喜さんは「日本の伝統的な神前挙式の良さを改めて知ってもらい、体験してもらえたら」と話す。