展覧会「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」が現在、福岡市美術館（福岡市中央区大濠公園）2階特別展示室で開催されている。

「2nd Stage ファラオの実像を解明せよ！」の展示の様子

　同展は、米ブルックリン博物館が所蔵する古代エジプトコレクションの中から、名古屋大学教授でエジプト考古学者の河江肖剰さん監修の下、彫刻やひつぎ、宝飾品、土器、パピルス、人間や猫のミイラなど約150点を紹介する展覧会。最新技術使ったピラミッドの研究成果のパネルや、大ピラミッド内部の映像なども展示する。今年1月に東京でスタートし、静岡、愛知、広島を巡回、福岡は4会場目となる。

　会場では、3つのテーマに沿って展示。「1st Stage 古代エジプト人の謎を解け！」では、「古代エジプト文明の日常生活」をテーマに、髪留めや首飾り、化粧箱、皿、つぼなどの展示を通して、古代エジプト人の暮らしを紹介する。「2nd Stage ファラオの実像を解明せよ！」では、「王（ファラオ）」をテーマに、大ピラミッドを建造したクフ王と思われる彫像や王の名入りの指輪、神殿の復元模型など、王にまつわる品を展示。王はどのような存在だったのかを紹介する。「Final Stage 死後の世界の門をたたけ！」では、「古代エジプト人の死生観」をテーマに、人や動物のミイラ、ひつぎ、耳飾り・護符・短剣などの副葬品、葬儀のための道具などを展示するほか、古代エジプト語を再現した音声などを紹介する。

　有料で、音声ガイドの貸し出しも行う。「特別版」（750円）は菊池風磨さん、「通常版」（650円）は日本テレビアナウンサーの辻岡義堂さんが、それぞれナビゲーターを務める。

　グッズコーナーでは、公式カタログ「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」（3,080円）、ポストカード（165円）、A4クリアファイル（440円）、ミイラを作る時に内臓を入れるカノプスつぼをモチーフにしたショルダーバッグ（4,400円、1人1個まで）、チョコレートクランチが入った「ピラミッドボックス」（1,080円）などのオリジナルグッズや、キャラクター「PEANUTS」とコラボレーションしたグッズなどを販売する。

　開館時間は9時30分～17時30分（入場は閉館の30分前まで）。月曜休館（来年1月12日、2月23日は開館、1月13日、2月24日は休館）。観覧料は、一般＝2,000円、高・大学生＝1,500円、小・中学生＝1,000円。2026年3月8日まで。