天神地下街(福岡市中央区天神2)が今年50周年を迎えるのを記念して、1月9日、「開業50周年特別企画」を始めた。
天神地下街は、1976(昭和51)年9月10日に開業。開業前、車や路面電車による地上の交通混雑や大気汚染が問題視されていたことから、交通混雑緩和と都市機能の充実を目的に造られた。施設デザインは、事前に市民へ行った「行きたい場所」「行きたい時代」についての調査を基に、石、鉄、レンガを象徴する19世紀ヨーロッパの街並みのイメージを採用した。2025年12月現在、テナント数は146店、1日の通行者数は20万~30万人。
1月9日に行われた記者発表会で、同施設を運営する福岡地下街開発(天神1)の天本俊明社長は「天神地下街は、人と人、人と街、街と街をつなぐ天神の大動脈のような存在。天神エリアが大きく変化する中で、回遊性をさらに高め、より一層、天神・福岡のにぎわいや活力を生み出す場所でありたい」と話し、「地元の皆さまに愛され、親しまれる存在であることはもちろん、今後増加が見込まれるオフィスワーカーや国内外の観光客など、多様なニーズにも応え、街にとって不可欠な、魅力ある施設として進化し続けたい」と意気込んだ。
50周年を記念して、2026年の1年間を「メモリアルイヤー」とし、さまざまな特別企画を用意する。周年コンセプトは「ちょっと、より未知」。「今まで通り変わらずに身近な存在でありながら、日常の中で、これまでよりも、『より未知』な体験や価値を提供していきたい」という思いを込める。50周年ロゴマークは、同施設のロゴマークや、同施設のシンボルとして親しまれる「からくり時計(ヨーロピアンドリーム)」などに使われる色を元に選定した金色、赤色、青色、緑色を取り入れた4種類を展開する。
12月31日までは、南北約590メートルの地下通路に周年ロゴをあしらったメモリアルフラッグを掲出する。東通路は赤、西通路は青を基調としたフラッグとし、同施設のコンセプトであるヨーロッパの街並みにちなみ、トリコロールのデザインを意識したという。このほか街内では、開業以来、毎朝10時の店舗開店時に流すオリジナルテーマソング「ライフ・クオリティ」をアレンジした特別バージョンも放送。季節ごとに「和風」「エレクトロポップ」「ロック」「パイプオルガン」の4つのアレンジを用意し、レコーディングの一部には、同社の若手社員も参加したという。第1弾として、現在は和風アレンジバージョンを放送している(2月28日まで)。
2月2日までは、同施設の「てんちかポイントアプリ」会員を対象に、街内に飾られたステンドグラスの図柄を基にしたオリジナルブックマーカーを進呈(各日先着200人、合計5000枚、1人1枚限り、なくなり次第終了)。同施設のステンドグラスは地下街内に20種類あり、イタリア・ミラノで製作された特注品だという。今回は、20種類のうち5種類の図柄をブックマーカーとして採用する。東10番街の「てんちかポイントアプリカウンター」で配布し、受け取りには同アプリ内のクーポン画面の提示・利用が必要。
特別企画として、50周年記念特設サイトも開設。サイトでは、同施設の歴史を振り返るアーカイブコンテンツや、年間を通じて実施予定のイベントやキャンペーン情報などを随時発信する。このほか4月には、3番街インフォメーション広場に設置された「からくり時計(ヨーロピアンドリーム)」に、50周年記念の特別装飾を予定する。