カーテンやカーペット、壁紙などインテリア建材の卸販売を手がけるGSタカハシ(福岡市中央区天神3、TEL 092-741-3231)は11月28日、インテリア用和紙専門店「PAPER ROAD」をオープンした。
店舗面積は約40坪。木目を基調とした店内は「土から湧き上がるようなどっしりとしたイメージ」をコンセプトに、随所に古材や古民具などを使用しながらも「洗練された雰囲気」となっており、また「商品が見やすいように」と唐紙を巻きつけた紙菅を約150種類並べて展示するなどの工夫を凝らしている。
出店について店長の高橋明子さんは「内装を考えるときに、壁紙や襖など『紙』に対する意識が薄いように感じた。和紙(かみ)は灯りと密接な関係にあり季節の情感を映し、人の心やゆとりなどにも影響すると思っている。そのため、メーカーが提案するものを受け入れるだけではなく、自分で感じて選ぶ場が必要だと思い出店を決めた。インテリアを選ぶことは『どう生きるか』を選ぶことに通じると思っているので、和紙に限らずしつこく追求してほしい」と話している。
主な商品は、季節の草花を剥き込んだ壁紙(6,300円~)や唐紙(1,000円~)など約200点を中心に、日本伝統の文様を模った引き手、加州塗や漆塗、桑の木で作った襖の淵などを取り揃えているほか、「立体透き」の手法を用いた照明には家紋を入れることもできる。そのほか、室町千代をモチーフにした和紙(147円~)、遊び箋(336円~)、ポチ袋(157円~)なども提供している。
ターゲットや想定客単価は決めておらず「まずはインテリア専門の和紙を知ってもらいたい」(高橋さん)という。営業時間は10時~18時で、定休=日曜、祝日、第1~3土曜日。