冷泉町の旅館「鹿島本館」が国の登録文化財に-福岡市初

福岡市初の国の登録文化財となった旅館「鹿島本館」

福岡市初の国の登録文化財となった旅館「鹿島本館」

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 博多区・櫛田神社前にある旅館「鹿島本館」(福岡市博多区冷泉町3、TEL 092-291-0746)が12月8日、福岡市内の建築物では初めて有形文化財として国の登録文化財に選ばれた。

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 大正時代~昭和初期に建てられたという同館は木造2階建てで、客室は27部屋。間口=13メートル、奥行=56メートルという町屋特有の敷地内にあり、数奇屋造の客室に船底天井や丸窓など各室それぞれ異なった意匠をしつらえてあるのが特徴。また、玄関には政治結社・玄洋社を率いた頭山満が書いた「一旅清風」の書が飾られている。

 今回の登録について同館の吉田裕社長は「登録文化財に選ばれたことで、近隣にある櫛田神社や博多町屋ふるさと館などと共に観光名所の一つとなれば」と話している。

 同館は現在も営業しており、修学旅行や個人客などを中心に年間約18,000人が訪れ、うち3,000人は外国人客だという。「海外旅行ガイドブック『ロンリープラネット』で紹介されてから海外からの客が増えた。日本に好意を持ち、行儀作法をよくわきまえていて驚かされる」(吉田さん)という。

 チェックインは15時~で、料金は1名=9,450円~(1泊2食)。年末年始も営業している。

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