2月23日、映画「22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語」の完成報告で、監督の大林宣彦さんと主演女優を務めた鈴木聖奈さんが福岡市役所を訪れた。
同映画は福岡と大分を舞台としており、作品中に撮影地となった福岡市役所やアクロス福岡、ベスト電器本店、天神中央公園、中洲などが出てくる。撮影には映像を通じて福岡都市圏の魅力を内外に発信することを目的とした「福岡フィルムコミッション」が協力した。
ストーリーは、1975年にリリースされた伊勢正三さんのヒット曲「22才の別れ」をモチーフに、花が開いた時には葉がなく葉があるときは花がない「彼岸花(Lycoris)」をキーワードに、人生の岐路に立った男性と母娘ニ代にわたる「日本の恋」を描いているという。
大林監督は「そこに暮らしている人にとっては何でもない景色でも、暮らしの後ろにある景色は美しい。一生懸命に生きている人の暮らしの中にある結晶を撮っていきたいと思った。九州の人は、明るくて人懐っこくて自分が子どもの頃に憧れた『日本人』がいっぱいいる」とコメント。
大林監督は2001年にも伊勢正三さんが作詞作曲を手がけた「なごり雪」をモチーフに、伊勢さんの出身地である大分を舞台に作品を作っており、その際は地方発信の作品として臼杵市の公民館を封切とした。今回は、4月28日より福岡と大分で先行上映を行なう。