インテリア家具の輸入・販売などを手がける「Cassina ixc. (カッシーナ・イクスシー)」(本社=東京都)は2月22日、同福岡店をリニューアルオープンした。2002年に同地に移転後、初の大規模リニュール。店舗面積は1、2階合わせて1,400平方メートル。
同店のデザインを手がけたイタリアのデザイナー、ピエロ・リッソーニさんは、他店舗のデザインも担当しており、各店舗でデザインが異なるのが特徴。同店はこれまで「白」を基調としていたが、リニューアルでは180度変えて、什器にも黒のガラス板を用いているなど「黒」を基調としている。
店内は1階に「カッシーナ」、2階に「イクスシー」を展開し、各フロアには商品ブランド別や「生活シーン」などをテーマに商品の配置を行っているほか、ビルの入り口にもショーウィンドウを展開。また、一般消費者へのアプローチとして生活雑貨やバスルームグッズ、同社オリジナルの生活アイテムなども大幅に増やした。
商品は従来のブランドのほか、「『カッシーナ・イクスシー』に興味を持ちながらも価格の面で他社商品へ移行していた客層をターゲットとした」(同社)という「東洋の美意識とモダンデザインの融合」をテーマにしたオリジナルブランド「ixc. East by Eastwest」を、「同ブランド商品だけであらゆる室内に対応する商品が揃った」(同社)ことから、ドレッサーや書斎用デスクなどの最新作とともに展示している。同ブランドはラバーウッドを使用し「デザイン性を重視しながら、中心価格帯は『イクスシー』 の半分」(同社)にしているのが特徴。
リニューアルについて同社広報担当の夏目康子さんは「同じ商品でも空間によって、違う魅力を提案できる。今後も様々な夢のある空間提案を行っていきたい」と話している。
同社は、法人向け販売のコントラクト部門、一般消費者向けのショップ部門、百貨店や専門店などへの卸売りのホールセール部門など複数の販路を展開。全国にある各店舗は、ショップ機能のほかショールームとしての役割を担っている。