フランス外務省が管理・運営する九州日仏学館と自主上映グループ「オフィス・ヌーベルヴァーグ」(TEL 092-733-0949)は3月24日、九州日仏学館(福岡市中央区大名1、TEL 092-712-0904)で映画「太陽がいっぱい」のフィルム上映を開催する。
同企画は、映画史に残る名作映画を実際にフィルムで観る「Cine-Club Classique」の一環として上映を行うもので、「今までサイレント映画の『イントレランス』や、ドイツ映画の『ガリガリ博士』などをフィルム上映してきた。今回は『太陽がいっぱい』をぜひフィルムで鑑賞する機会を設けたいと思い、学校の講堂などでの上映用として使用されたいたものを探してきた」(オフィス・ヌーベルヴァーグ)という。
ストーリーは、アメリカ青年トム・リプリーが、中学時代の友人の父親に頼まれて、裕福な家の1人息子であるフィリップを連れ戻しにいくが、ともにヨット遊びなどに興じるなかで親近感とともに妬みや憎悪を持ち始める青春像を、サスペンスタッチで展開していくもの。出演をきっかけに主演のアラン・ドロンはトップ・スターとなった。同作は1999年に「リプリー」の題名でリメークされ、2002年には続編「リプリーズ・ゲーム」も制作された。
オフィス・ヌーベルヴァーグの前田さんは「フィルム上映は、ビデオやDVDと違い明るさや細かい情報など観る側が受ける印象が違ってくる。『太陽がいっぱい』をテレビなどで観たことがある人でも、また違った感じを受けるのでは」と話している。
料金は当日=1,300円、前売り=1,000円。開演時間は1回目=13時~、2回目=16時~。