晴好実行委員会(福岡市中央区春吉)は3月中旬より、田植えから手がけて作った特別純米酒「晴好の風」の販売を開始した。
同委員会は春吉エリアの活性化を目的に「春吉ブランド」を企画。第1 弾となった同商品は、過去に既存の日本酒から「春吉」のイメージに合う酒を瓶詰めして販売などを行なったが「一から自分たちで作ろう」と、天吹酒造(佐賀県三養基郡)の協力により田植えや稲刈り、仕込みなどを手がけた。
「日常的に楽しめる酒」をコンセプトに作った同商品は、天吹酒造の「花の酵母」である「ベコニア酵母」を使用、「超辛口で、すっきりしていて飲みやすい」(同委員会)のが特徴。春吉エリアの酒販店で販売しているほか、同委員会が発行している「晴好」のステッカーのある飲食店で飲むこともできる。
同委員会メンバーの友添健二さんは「農業体験として春吉小学校に通う小学生から、近所のお年寄り、春吉エリアで商売を営んでいる人など約90人で田植えに行った。貸し切りバスで春吉のテーマソング『春吉オンマイマインド』を行き帰りに流し続けていたら、子どもたちがサビを自然と口ずさんでいた。これからもたくさん春吉ブランドを作りたい」と話す。
価格は1,350円(720ml)で、700本を生産。同エリアでは、「春に吉を呼ぶ『合格甘栗』」の販売や「春吉ブーツ」(豚足)メニューなども各店舗でも展開している。