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【イベントレポート】300名超の学生が熱狂!電通大「ベンチャービジネス概論」でアルサーガパートナーズ会長兼CTO 小俣が講義

リリース発行企業:アルサーガパートナーズ株式会社

情報提供:

 企業のDXを促進するアルサーガパートナーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役会長兼CTO:小俣泰明、代表取締役CEO:渡邉純平、以下「アルサーガパートナーズ」)は、2025年11月26日(水)に電気通信大学にて開講された「ベンチャービジネス概論」において、代表取締役会長兼CTOの小俣泰明が特別講義を実施いたしました。



本講義は、「現役会長兼CTOが考える後悔のないキャリアの築き方とAI時代に必要な人材」をテーマに、約90分にわたって実施されました。

自身のキャリア形成におけるターニングポイントや、AI技術が急速に進化する現代において求められるスキル・マインドセットについて、小俣が実体験を交えて語り、学生たちの率直な質問にも丁寧に応答しました。学生との対話も積極的に取り入れられた本講義では、双方向のコミュニケーションを通じて深い学びを提供する内容となりました。

?登壇者紹介

アルサーガパートナーズ株式会社
代表取締役会長兼CTO 小俣 泰明


日本ヒューレット・パッカードやNTTコミュニケーションズなどの大手ITベンダーで技術職を担当し、システム運用やネットワーク構築などのノウハウを習得。
その後、2009年にソーシャルゲーム開発において業界トップクラスであり、東証JASDAQに上場の大手IT企業(クルーズ株式会社)に参画し、同年6月に取締役に就任。
翌年5月同社技術統括担当執行役員に就任。CTOとして大規模webサービスの開発に携わる。2012年6月に退任、2012年からITベンチャー企業を創業。
代表として3年で180名規模の会社にする。2015年辞任。2016年ITサービス戦略開発会社アルサーガパートナーズ株式会社を設立。





?大手、ベンチャー、起業で得た具体的なヒント

まずは小俣自身のこれまでの社会人生活を振り返り、それぞれの職場や立場でどのような経験をして、そこから何を学んだのか、そしてその学びが得られた背景について、学生たちに語りました。

●大手企業時代

小俣は、大手企業で社会人としてのキャリアをスタートしました。今では「シリアルアントレプレナー(連続起業家)」として活動する小俣ですが、最初から起業を目指していたわけではなかったと言います。入社後は新卒研修として、ネットワークインフラの構成スキル、ハッキング対策、ITIL(運用管理のノウハウ)、プロジェクトマネジメントといった、さまざまな技術的知識をすべて業務時間内に学ぶ機会があり、それが大きな財産となっていると振り返りました。

一方で、せっかく学んだ高度なスキルを実務で活用する場が少なく、「宝の持ち腐れ」状態になることへの違和感を抱いたそうです。こうした経験を通じて、「スキルは磨くだけでなく、活用してこそ意味がある」と強調しました。

●ベンチャー企業時代

ベンチャー企業への転職は、前職の先輩からの誘いがきっかけでした。複数のベンチャー企業で経験を重ねる中で、給料が1円も支払われないという、大手企業では考えられないようなトラブルも経験したそうです。

それでも、ベンチャー企業でしか経験できないような、「自分の活躍が会社の業績に直結すること」を身をもって体感でき、仕事のやりがいを強く実感したと語りました。大手企業で培った知識が、ベンチャーではそのまま会社の競争力を高める価値となり、自身の成果に直結したのです。大手企業からベンチャー企業に挑戦するキャリアは狙って描いたものではありませんでしたが、結果的に自分にとってキャリアの幅を広げる機会になったと語っています。



●起業家時代

35歳で初めて起業した小俣は、事業を立ち上げる際に意識すべき3つのポイントとして「何のために会社を創るか」「どのように組織を作るか」「どのように会社売却するか(イグジット戦略)」を挙げました。その中でも特に、立ち上げ段階からイグジット戦略を設計しておくことの重要性を強調しました。

「何のために会社を創るか」
起業の成功率を高めるためには、「自分が何をしたいか」よりも、市場のニーズを徹底的に探る“マーケットイン戦略”が不可欠であると説明しました。その事例として、ある人気ゲーム会社の創業者が、制作前に未完成のデモ動画を動画サイトで公開したことを紹介。ユーザーの反応を見てから開発を進めるというマーケットインを徹底した戦い方を実践するといった内容で、ユーザー起点でのプロダクト設計の大切さを伝えました。

「どのように組織を作るか」
創業初期は、創業者の想いに共感し、即戦力となる人材を集めることが優先され、時に「イエスマンを集める」くらいの割り切った行動力も必要だと語りました。ただし、従業員が一定以上の規模になってくるとそういうわけにはいきません。攻めの人材だけでなく、守り側の人材、たとえば組織制度や内部統制を整える人材の必要性が高まるため、フェーズに応じた組織設計が求められると説きました。

さらに、採用手法についても触れました。「人材採用は時代によって手法が変わるため、これまでベンチャーが採用しやすかった採用手法も、時代が進めば大手も利用するようになるので、条件や知名度の点でベンチャーは勝てなくなる。そのため、ベンチャーの採用手法は常にアップデートする必要がある」と、実体験に基づいて述べました。

「どのように会社売却するか(イグジット)」
イグジットの代表的な手法には、株式上場(IPO)と会社売却(バイアウト)の2つがあります。どちらを目指すのかを最初に明確にしておくことで、戦略や資金調達の方針にも一貫性が生まれると説明しました。

また、入口である資金調達については、VC(ベンチャーキャピタル)からスライド1枚で1,000万円程度の出資を得る方法や、近年では社長の連帯保証が不要な融資も増えていることに言及しました。特に小俣自身は、株式を渡す出資は「内臓を売るような感覚に近い」と表現し、可能な限り借り入れで資金を賄う方が精神上良かったと、経験を踏まえて伝えました。

?自分を幸せにするための仕事の選び方

小俣のキャリアの節目となったのは、転職先を選択した時のことです。転職当時の選択肢として迷っていたのは、年収が圧倒的に高い会社と、ビジネスへの確信と尊敬できる仲間がいる会社の2社でした。そのどちらを選ぶか、大いに悩んだといいます。



最終的に自身が選んだ道と向き合いながらその経験を後から振り返ったときに、小俣は「年収における幸福」は「人生における幸福」とは限らないという教訓を得ました。むしろ、やりがいや充実感といった“長期的な幸福実感”が、人生を豊かにすると学生たちに語りました。

人生の中で長い時間を費やす仕事は、単なる生計手段ではなく、社会とのつながりを保つための営み。だからこそ、他人と比べることなく、自分の納得するタイミングで起業に踏み切る覚悟が大切だと伝えました。35歳で起業した自身の経験を踏まえ、「遅すぎることなんてない」という力強いメッセージも送りました。

?AI時代に“生き残る”人間とは

AIが人間の仕事を代替し始めているこの時代、小俣が強く伝えたのは「責任が伴わない仕事には、いずれ価値がなくなる」ということです。AIは意思決定の責任を伴う選択ができないため、主体的に判断し、責任を持つことができる人間にこそ、これからの時代に価値が残る存在だと語りました。



また、AI時代にスキルを高めるためには、常に好奇心を持ち続けることが何よりも重要だと説きます。生成AIと日常的に対話し、深く使いこなす姿勢こそが、自分の能力を高める近道とのこと。たとえばエンジニアの場合、基礎知識があることでAIから得られる情報の深度も変わるため、学びを止めてはいけないと訴えました。

?学生たちの声




オンラインと合わせて300名以上の学生が参加した本講義では、小俣の波瀾万丈なキャリアに関心が集まり、数多くの質問と感想が寄せられました。

「大手で勉強してベンチャーに活かすという視点を持っていなかったため、自分の中で新たな視点を持つ機会が得られた。」

「これまでベンチャー企業の話は素人が聞いても難しく感じることが多かったのですが、ベンチャービジネスの目的やメリット、具体的な経営方法が聞けて、わかりやすく面白かったです。」

「講義の途中で言っていた、『もし君が起業するならお金を貸し出す』という言葉が冗談のように聞こえなかったのは、社会活動においての責任感や理念を持っているからだと感じました。」

「知られざる起業の話をたくさん聞くことができて非常に興味深かったです。できることを、できるタイミングでやるべし、というのが心に響き、起業に対する解像度が上がりました。特に、年齢は関係ないというくだりで焦りが消えました。」

「非常にエネルギーに満ちた講演で、あっという間の時間でした。技術的な話だけでなく、なぜやるのかという問いに対する明確な答えを持っている、そのリーダーシップに圧倒されました。これからのベンチャービジネスにおいて重要なのは、技術力以上に、人を巻き込む熱量なのだと学びました。」

?まとめ

今回の講義には、オフライン・オンライン合わせて300名を超える学生が参加し、活発な質疑応答も交えながら盛況のうちに終了しました。キャリアの選択肢やベンチャー企業でのリアルな経験談に、多くの学生が真剣に耳を傾けていたのが印象的でした。

アルサーガパートナーズは、生成AIや最先端技術を社会に届けるだけではなく、次世代を担う技術者やリーダーが自らの可能性に気づき、未来を切り拓く力を育むことにも力を入れています。今後も、教育現場や地域社会と連携しながら、実社会と学びをつなぐ機会を創造し続けてまいります。

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アルサーガパートナーズ株式会社
アルサーガパートナーズは、東京渋谷に本社を構える総合ファームです。コンサルティングからシステム開発、保守・運用までに至るDXソリューション事業を一貫して担い、業界や業種を問わず多様な課題に対応しています。

「自由な発想と確かな論理で価値を届ける」をミッションに掲げ、多様なケイパビリティ、アセットを駆使し、お客様に寄り添いながら企業の競争力向上を実現します。


本社     :東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー18階
熊本支社
新市街オフィス:熊本県熊本市中央区新市街8番7 TERRACE87ビル2F
平成オフィス :熊本県熊本市南区江越2丁目24-1
福岡支社   :福岡県福岡市中央区天神一丁目10番20号 天神ビジネスセンター7階
鹿児島オフィス:鹿児島県鹿児島市武1丁目2-10 JR鹿児島中央ビル710・711
代表者    :代表取締役会長兼CTO 小俣泰明、代表取締役CEO 渡邉純平
設立日    :2016年1月
資本金    :14億3,470万円(資本準備金等を含む)
従業員数   :407名(2025年11月末時点)
事業内容   :ワンストップDXソリューション事業
Web      :https://www.arsaga.jp/

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