企業と学生をつなぐ多様なサービスを提供する、メディア総研株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:田中 浩二)は、高等専門学校生を採用している企業の採用責任者・担当者106名を対象に、高専卒の採用に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。
- 01|高専生を新卒採用する理由、第1位「専門性が高いため」(46.2%) 第2位「即戦力として期待できるため」(39.6%)
- 02|高専卒採用の課題、「採用母集団の形成が難しい」(42.5%)や「高専との接点づくりが難しい」(39.6%)など
- 03|今後の高専卒採用について、3社に1社から「今後さらに積極的に採用したい」との声
本調査のダウンロードはこちら:https://mediasouken.co.jp/download/202504/
■調査概要
- 調査名称:高専卒の採用に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー(R)?」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2025年4月2日~同年4月3日
- 有効回答:高等専門学校生を採用している企業の採用責任者・担当者106名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「メディア総研株式会社」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://mediasouken.co.jp/
■新卒採用に占める高専生の人数、「1名~5名」が26.4%、「6名~10名」が22.6%
「Q1.お勤め先の新卒採用に占める高専生の人数を教えてください。」(n=106)と質問したところ、「0名」が8.5%、「1名~5名」が26.4%、「6名~10名」が22.6%という回答となりました。
Q1.お勤め先の新卒採用に占める高専生の人数を教えてください。
・0名:8.5%
・1名~5名:26.4%
・6名~10名:22.6%
・11名~50名:21.7%
・51名以上:14.2%
・わからない/答えられない:6.6%
■高専生を新卒採用する理由、第1位「専門性が高いため」
「Q2.お勤め先で、高専生を新卒採用する理由を教えてください。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「専門性が高いため」が46.2%、「即戦力として期待できるため」が39.6%、「実践的な技術力を持っているため」が36.8%という回答となりました。
Q2.お勤め先で、高専生を新卒採用する理由を教えてください。(複数回答)
・専門性が高いため:46.2%
・即戦力として期待できるため:39.6%
・実践的な技術力を持っているため:36.8%
・高い問題解決能力を持っているため:34.9%
・仕事に対するモチベーションが高いため:21.7%
・キャリア意識が高いため:19.8%
・柔軟な思考力があるため:18.9%
・採用競争が比較的少ないため:14.2%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:8.5%
■高専卒採用の課題、「採用母集団の形成が難しい」や「高専との接点づくりが難しい」が上位
「Q3.高専卒の採用に関して、どのような課題を感じていますか。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「採用母集団の形成が難しい」が42.5%、「高専との接点づくりが難しい」が39.6%、「高専生の志向やニーズを理解しにくい」が34.0%という回答となりました。
Q3.高専卒の採用に関して、どのような課題を感じていますか。(複数回答)
・採用母集団の形成が難しい:42.5%
・高専との接点づくりが難しい:39.6%
・高専生の志向やニーズを理解しにくい:34.0%
・大企業に優秀な高専生への応募が集まる:32.1%
・高専生に対する企業の認知度が低い:32.1%
・初任給や各種設定の調整が難しい:22.6%
・社内での評価・育成制度の整備が必要:17.9%
・その他:0.0%
・特にない:4.7%
・わからない/答えられない:1.9%
■約4割が、高専卒と大卒の「採用フローを分けている」と回答
「Q4.高専卒と大卒での採用フローについて教えてください。」(n=106)と質問したところ、「採用フローも担当部署も分けている」が22.6%、「採用フローは異なるが担当部署は同じ」が15.1%という回答となりました。
Q4.高専卒と大卒での採用フローについて教えてください。
・採用フローも担当部署も分けている:22.6%
・採用フローは異なるが担当部署は同じ:15.1%
・採用フローは同じだが担当部署が異なる:34.0%
・採用フローも担当部署も同じ:26.4%
・わからない/答えられない:1.9%
■高専卒と大卒の採用フローの違い、「選考時期を分けている」「専門知識豊富な人を面接官としている」など
Q4で「採用フローも担当部署も分けている」「採用フローは異なるが担当部署は同じ」と回答した方に、「Q5.採用フローをどのように分けているのか教えてください。(複数回答)」(n=40)と質問したところ、「選考時期を分けている」が60.0%、「専門知識豊富な人を面接官としている」が55.0%、「職種・配属先を指定して採用している」が45.0%という回答となりました。
Q5.採用フローをどのように分けているのか教えてください。(複数回答)
・選考時期を分けている:60.0%
・専門知識豊富な人を面接官としている:55.0%
・職種・配属先を指定して採用している:45.0%
・技術試験の内容をより高度なものにしている:32.5%
・選考回数を多くしている:30.0%
・インターンシップの内容をより高度なものにしている:27.5%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:2.5%
■高専卒の採用で最も重要視するポイント、「チームワーク・コミュニケーション力」が35.0%で最多
「Q6.高専卒の採用で最も重要視するポイントを教えてください。」(n=106)と質問したところ、「チームワーク・コミュニケーション力」が35.0%、「論理的思考力・問題解決力」が22.6%という回答となりました。
Q6.高専卒の採用で最も重要視するポイントを教えてください。
・チームワーク・コミュニケーション力:35.0%
・論理的思考力・問題解決力:22.6%
・技術力:19.8%
・キャリア意識:8.5%
・企業文化・社風との適合性:8.5%
・その他:0.9%
・わからない/答えられない:4.7%
■高専卒の採用活動の手法、「企業説明会・合同説明会」と「インターンシップ・企業見学」が同率1位
「Q7.高専卒の採用活動において、どのような手法を活用していますか。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「企業説明会・合同説明会」が56.6%、「インターンシップ・企業見学」が56.6%、「学校推薦枠」が33.0%という回答となりました。
Q7.高専卒の採用活動において、どのような手法を活用していますか。(複数回答)
・企業説明会・合同説明会:56.6%
・インターンシップ・企業見学:56.6%
・学校推薦枠:33.0%
・研究室・教員との連携:26.4%
・OB/OG訪問:24.5%
・高専向けの特設ページ:22.6%
・SNSや動画コンテンツでの情報発信:20.8%
・その他:0.9%
ーエージェントからの紹介
・わからない/答えられない:7.5%
■採用した高専卒社員の3年以内の定着率、52.8%が「80%以上」と回答
「Q8.採用した高専卒社員の3年以内の定着率を教えてください。」(n=106)と質問したところ、「100%」が12.3%、「90%以上100%未満」が22.6%、「80%以上90%未満」が17.9%という回答となりました。
Q8.採用した高専卒社員の3年以内の定着率を教えてください。
・100%:12.3%
・90%以上100%未満:22.6%
・80%以上90%未満:17.9%
・70%以上80%未満:24.5%
・60%以上70%未満:5.7%
・50%以上60%未満:3.8%
・50%未満:2.8%
・わからない/答えられない:10.4%
■採用した高専卒社員に対する評価、「問題解決力が高い」や「専門性を活かして活躍している」など
「Q9.採用した高専卒社員に対する評価を教えてください。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「問題解決力が高い」が45.3%、「専門性を活かして活躍している」が41.5%、「チームワークが優れている」が36.8%という回答となりました。
Q9.採用した高専卒社員に対する評価を教えてください。(複数回答)
・問題解決力が高い:45.3%
・専門性を活かして活躍している:41.5%
・チームワークが優れている:36.8%
・実務への適応が早い:34.9%
・定着率が高い:17.0%
・その他:0.9%
ー特になし、大学卒と一緒
・わからない/答えられない:11.3%
■今後の高専卒採用について、3社に1社から「今後さらに積極的に採用したい」との声
「Q10.今後、高専卒の採用をどのように考えていますか。」(n=106)と質問したところ、「今後さらに積極的に採用したい」が32.1%、「現状維持」が50.9%という回答となりました。
Q10.今後、高専卒の採用をどのように考えていますか。
・今後さらに積極的に採用したい:32.1%
・現状維持:50.9%
・採用を縮小する予定:10.4%
・未定:4.7%
・わからない/答えられない:1.9%
■まとめ
今回は、高等専門学生を採用している企業の採用責任者・担当者106名を対象に、高専卒の採用に関する実態調査を実施しました。
まず、高専生を新卒採用する理由については、第1位「専門性が高いため」(46.2%)、第2位「即戦力として期待できるため」(39.6%)という結果になりました。一方で、高専卒採用の課題として、「採用母集団の形成が難しい」(42.5%)や「高専との接点づくりが難しい」(39.6%)が挙げられています。また、高専卒の採用で最も重要視するポイントでは、「チームワーク・コミュニケーション力」が35.0%で最も多く、次いで「論理的思考力・問題解決力」が22.6%でした。さらに、採用した高専卒社員に対しては、「問題解決力が高い」(45.3%)や「専門性を活かして活躍している」(41.5%)などを評価する声が多く、今後の高専卒採用について、3社に1社が「さらに積極的に採用したい」と回答しています。
今回の調査では、高専生の採用において、実践的な技術力や専門性の高さが企業から高く評価されていることが明らかになりました。日本のものづくり産業や技術革新を支える高専生ですが、その採用活動における課題も浮き彫りになっています。今後、デジタル社会の進展によって即戦力となる技術者の需要は一層高まると見込まれます。そのような状況下で、企業と高専生を効果的につなぐ取り組みや、高専生の魅力を幅広い企業へ向けて発信する情報提供の重要性が増しているといえるでしょう。
本調査のダウンロードはこちら:https://mediasouken.co.jp/download/202504/
■メディア総研の「採用コンテンツ制作」
メディア総研は、Webサイトや動画、パンフレット等各種印刷物の、企画立案からデザイン制作・完成後のプロモーションも含めてトータルに各種コンテンツを制作しております。
特に、学生イベント事業で培った経験により、高専生・理工系学生に響く採用コンテンツの制作を得意としており、コンテンツ制作を通して企業の採用活動支援を行っています。
詳しくはこちら:https://mediasouken.co.jp/
■会社概要
会社名 :メディア総研株式会社
設立 :1993年3月9日
代表者 :代表取締役社長 田中 浩二
所在地 :〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2丁目8番1号
事業内容:学生イベント事業(就職関連事業の企画・運営・実施等)
URL :https://mediasouken.co.jp/