株式会社クアンド(本社:福岡県北九州市、代表取締役CEO:下岡 純一郎)が提供する遠隔コミュニケーションツール「SynQ Remote(シンクリモート)」が、総合住宅企業の株式会社不動産SHOPナカジツ(本社:愛知県岡崎市、代表取締役会長:鳥居 守)の住宅定期点検業務に2024年5月から導入されました。これにより、愛知エリアで2~3カ月待ちだった点検渋滞を解消し、福岡・千葉エリアの空きリソースを活用することで週換算にして約5倍の稼働率を達成。顧客満足度の向上も実現した事例を公開いたしました。
導入の背景:人手不足と地域格差が顕在化
不動産SHOPナカジツは、愛知県を拠点に不動産仲介から新築住宅、リフォーム事業まで幅広く展開し、引き渡し後の定期点検にも力を入れています。しかし、事業拡大に伴い、愛知エリアでは点検予約が2~3カ月先まで埋まる一方、福岡・千葉のスタッフは週2~3件しか稼働しないという業務量の地域格差が大きな課題でした。さらに、同社の定期点検は床下の確認まで行う手厚い内容で、外部委託では品質が担保できず、コスト負担も大きいことから、“自社品質を維持したまま人員を有効活用できる仕組み”が求められていました。
導入効果:稼働率5倍・予約待ち期間を3分の1に短縮
SynQ Remoteの導入後、福岡・千葉のスタッフが愛知の現場と遠隔で接続し、現地の協力業者と連携して点検を実施できる体制を構築しました。これにより、週2~3件にとどまっていた点検件数が週15件以上に増加(週換算で約5倍)。愛知エリアの予約待ち期間も約3分の1に短縮されました。
加えて、ポインター機能を使って床下や配管の状況を画面上で的確に指示できるため、「遠隔でも十分わかりやすい説明だった」と顧客から高い評価を得ています。録画機能を活用した振り返りによって、説明や接客の改善にもつながっています。
◆具体的な効果
・各エリアスタッフの点検件数が、週2-3件から週15件以上に(従来比で約5倍)
・愛知エリアの予約待ち期間を約3分の1に短縮
・ポインター、録画機能を活用した品質向上とさらなる接客改善
導入事例はこちら
導入担当者の声|不動産SHOPナカジツ メンテナンス部 部長 川村 明 氏
「リモートの場合、対面以上に細かく説明する必要があるので、結果的にお客様への説明が丁寧になったのも良い効果でした。今後は、協力業者だけでなく、お客様ご自身のスマートフォンで弊社とつなぎ、セルフ点検ができる仕組みを作りたいです。専門家がいつでも支援できる体制を構築したいですね。」
SynQ Remoteが選ばれる理由
不動産SHOPナカジツがSynQ Remoteを選んだ理由は、非対面環境でも現場品質を維持しながら効率化を実現できる点にあります。
・ポインター機能:床下・配管などの重要箇所を画面上で的確に指示
・録画機能:対応の振り返り・改善によるサービス品質の向上
・直感的な操作性:協力業者や新任スタッフでもスムーズに活用可能
株式会社不動産SHOPナカジツについて
株式会社不動産SHOPナカジツは、愛知県岡崎市を拠点に、不動産仲介・新築住宅・リフォーム・買取再販・収益不動産・保険代理業など、住まいに関する幅広いサービスをワンストップで提供する総合住宅企業です。「お客様以上にお客様を考える」をモットーに、不動産業界の常識を打ち破る新しい提案力と、高品質な施工・サービスを強みに成長を続けています。
(公式サイト:https://nakajitsu.co.jp/)
株式会社クアンド(英文社名:QUANDO,Inc.)
「地域産業・レガシー産業のアップデート」をミッションに掲げる福岡・北九州発のスタートアップ。日本の社会課題である「技術者不足・労働力不足」をDXで解決するため、「移動時間の削減」に着目し、現場に特化した遠隔支援のためのビデオ通話ツール「SynQ Remote(シンクリモート)」を2020年11月にリリース。経済産業省のスタートアップ育成プログラムJ-Startup2023の選定企業に認定。
創業:2017年4月25日
所在地:福岡県北九州市八幡東区枝光2-7-32
事業内容:建設・製造現場等の現場特化型ビデオ通話アプリ「SynQ Remote(シンクリモート)」を開発提供
代表者:代表取締役CEO 下岡 純一郎
企業HP:https://www.quando.jp/
製品紹介:https://www.synq-platform.com/