プレスリリース

小中学生の“心の声”をAIがサポート 福岡工業大学の学生チーム、AI日記アプリ「No Look」を開発

リリース発行企業:福岡工業大学

情報提供:

全国的に小中学生の不登校が深刻さを増すなか、子どもたちが「つらい気持ちを誰にも相談できないまま抱え込んでしまう」現状が課題となっています。
こうした問題に寄り添うため、福岡工業大学の学生が小中学生向けAI日記アプリ「No Look」を開発しました。
開発した学生チームには教師を目指していた学生がおり、教育への強い関心がありました。さらに本学で情報通信工学を学ぶ中で「ICTを生かすことで、教育に新たなアプローチで貢献できるのではないか」という思いが芽生え、他校の学生とも協働し、教育現場の課題解決につながるアプリの企画・開発に取り組みました。






完成したAI日記アプリ「No Look」は、AIとの対話を通じて子どもたちの気持ちを引き出し寄り添うことを目的としています。さらに、クラス単位で使用すると、AIが日記の内容から感情データを分析し、教師は完全匿名の“感情データのみ”を把握可能。クラス全体に潜むSOSを早期に発見できる仕組みを備えています。
これらの独自性と教育現場で実用可能性が評価され、「No Look」はアプリコンテスト「チャレキャラ」において、2社から企業賞を受賞しました。

アプリ開発コンテスト「チャレキャラ」にて2つの企業賞を受賞




九州の学生を対象とした“育成型”アプリ開発コンテスト「チャレキャラ」 https://challecara.org/ (2025年12月) において、「学びの楽しさ」をテーマとする学びと成長しくみデザイン研究所、そして「AIエージェント」をテーマとするAxross Recipeの双方から評価を受け、「学び研growth賞」・「Axross Recipe賞」を受賞しました。
これらの受賞は、技術力だけでなく「ユーザーに寄り添う体験設計」「AI活用の新しい方向性」「教育現場における実用性」という複数の観点から総合的に評価されたことを示しています。

AI日記アプリ「No Look」とは














■テーマ:「人の心に寄り添うAI」
「No Look」は、生徒が安心して自身の気持ちを記録できる、匿名の非公開チャット・日記アプリです。誰にも言えないつらい気持ちにAIがやさしく寄り添い、生徒たちの居場所となり、本音をアウトプットすることで自身の心の状況を可視化できます。
またAIがユーザーの入力内容を分析し、対話を通じて悩みや不安を自然に引き出す点が大きな特徴です。“ただ相談に答えるAI”ではなく、“気持ちを引き出すAI”を目指しています。

AIによる新しい学級支援モデル

日本の教育現場では、教師1人が30~40人の生徒を受け持ち、約6割が月80時間を超える時間外労働を課せられるなど、過重負担が常態化しています。また、生徒指導のトラブル件数は過去10年で約1.8倍に増加しており、教師が一人ひとりの変化に細かく気づくことは、構造的にほぼ不可能な状況です。その結果、学校事故の要因としても 「教師が変化に気づけなかった」ケースが約40% を占めており、早期発見の難しさが深刻な問題となっています。
このアプリをクラス単位で使うことにより、AIが“変化の兆し”を補足することで、教師の負担を増やすことなく、生徒のSOSを見逃しにくい環境を実現できます。



生徒のチャット画面イメージ

■生徒のメリット
匿名・非公開のため安心して利用でき、気兼ねなく気持ちを日記として記録できる。
AIが感情を可視化し、自分の心の状態を客観的に把握できる。

■教師のメリット(クラス単位での利用)
個人の入力内容が保存されないためプライバシーに配慮。
AIが分析した「感情データのみ」を完全匿名にて確認可能。
クラス全体の変化やSOSを早期に把握し、授業や学級運営に活用できる。



教師側の感情データ確認ページイメージ

今後の展望

学生チームは、今後は専門機関や大学の協力のもと、AIの精度向上やUI改善を進め、子どもたちのメンタルヘルス支援や不登校の予防に貢献するアプリとして発展させていく予定です。

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