提供:Create Grow Corporation 制作:天神経済新聞編集部
Create Grow Corporation(福岡市中央区警固2)は2017(平成29)年設立のベンチャー企業で、「若者の未来を変えることのできる機会を創出することで日本の発展に貢献する」をビジョンに掲げ、HR領域においてアントレプレナーシップインターン事業を展開する。インターンシップ参加者に、提携する企業で販売や営業などの経験学習モデルを通して「メンタルタフネス」「リーダーシップ」「アントレプレナーシップ」などのスキル習得の機会を提供。今年、「ベンチャー通信」編集部による「注目の西日本ベンチャー100社」にも選出され、注目されている。今回、実際に同社のインターンシップ活動に参加している学生や、現在は社会人として働く卒業生へインタビューを行った。体験談を通じて、同社のインターン事業について紹介する。
現在インターンシップ生として活動している、大学3年生の徳川大和さんと古賀匠那さんに、実際の雰囲気や活動を通して感じたことなどを聞いた。
-100人以上の学生が在籍していると聞きましたが、インターンシップ生同士のつながりはどのような雰囲気でしょうか?
徳川:自己成長欲求がとても高いメンバーが多いです。朝の7時に集合して、就職活動に向けて自己分析をしたり読書したりするメンバーもいて、インターンシップ活動以外にも精力的に自分のキャリアを考えて行動する雰囲気があります。
古賀:成果を出しキャリアステップをする中で、大学2年生が年上の3年生をマネジメントすることもありますが、遠慮せず、しっかりと配慮しながらマネジメントしているので、成長にコミットしている人が多くいると思います。
(左から)インタビューを受ける徳川さん、古賀さん。徳川さんは大学1年生から、古賀さんは大学2年生からインターン活動をしている。
-インターンシップを通して成長したと実感する部分はありますか?
徳川: 主体性が身についたと思います。インターン生の中でも、僕は幹部と言う立場で活動をしているので、多くの学生と関わります。自分から動くことが数字にもつながり、一緒に活動する学生のエンゲージメントにもつながると感じました。バイトをしていた時にはなかった部分だと思います。
古賀:他責思考から自責思考へ変わり、自分自身が成長したと感じます。これまでは対人関係において他責発言をしてしまうことがありましたが、インターン活動を通して、事実に対して「こうすべきだったのでは」と自責思考で考えられるようになりました。
-今後、さらにどのような成長をしたいでしょうか?
徳川:対人スキルや、コーチングスキルを身につけたいです。社会の流れがAIなどに傾いていく中で、一緒に働く人の能力を最大化できるような人間になりたいです。
古賀:組織満足度が高ければ組織的にも成長すると思いますが、今はそうではない人もいると思います。活動を通してインプットした内容を周りにアウトプットして、組織満足度を高めていけたらと思います。
インタビューの様子
続いて、インターンシップ活動を経験し、2021年に卒業を控える大学4年生の冨塚祐一朗さんと川原将さんに、インターンシップ活動を経ての就職活動について話を聞いた。2人とも、東証マザーズ上場企業に内定している。
-就職活動中に感じた、インターンシップをしていて良かったと思う点はありますか?
冨塚:学生時代に一番頑張ってきたものが自分の中にあることです。インターンをする前はアルバイトをしていましたが、やりがいや楽しさ、一生懸命に熱中できるものがなく、大学生活がパッとしない感じでした。ですが、インターンを始めて、自分の将来のために日々熱中できることが楽しく、それを面接で話すことができたのでとても良かったです。
川原:他の学生との仕事に対する価値観やスタンスの差を感じました。成果を出すことが評価につながるという環境で活動してきたので、仕事の価値観に一番差が出たと思いますし、そこが良かったと思います。
-就職活動をしてみて、具体的にどのようなところが人事から評価されましたか?
冨塚:学校と両立しながら社会人と同じ仕事をする上で、責任や普段の学生が感じられないプレッシャーなどを感じました。その中でついたストレス耐性や責任感を評価いただきましたし、それは社会人になっても生かせると思っています。仕事に取り組む姿勢や仕事を楽しむところ、自分から積極的に情熱を持って取り組むところも評価されました。
川原:僕は、将来に対する意識の高さです。学生期間は時間の使い方が重要だと思いますが、自由な時間をこうしてインターン活動に充て、将来に向けての自己投資として使うことを選択した目的意識の高さを評価いただいたと思います。
(左から)インタビューを受ける冨塚さん、川原さん。2人とも大学2年生からインターン活動を経験。
-内定の必勝法や新型コロナウイルス感染症が流行する中での就職活動で感じたことを教えてください?
冨塚:行きたい会社があるなら、その会社のことを知るために時間をかけるべきだと思います。また、活動を始める時期や、その会社に対して自分が考えていることをまとめていくことが大事だと思います。
川原:コロナウイルスに対する捉え方という点で、コロナ禍で説明会や面接などが完全オンライン制になったので、僕たちのような地方に住む学生にとっては、交通費や移動時間などの面でポジティブに捉えることができて良かったと思います。
―ミレニアム世代の新就活論について。
冨塚:AIや人工知能の発達が進む中で、機械に取られてしまうような人材だと自分の価値や仕事が減ってしまうと思います。将来の自分の目標を達成したいという思いがあるなら、替えのきかない人材になることが大事だと思います。現代は変化するスピードが速いので、その中で対応できる柔軟性も大事だと思います。
川原:いかに自分を磨けるような会社や環境に身を置くかが大事だと思います。また、新社会人の3人に1人が仕事を辞めている現状において、学生期間から仕事の楽しさや志に出合うことが大切だと思うので、学生期間の自分の身を置く環境の選択も大事だと思います。
インタビューの様子
最後に、3年間の長期インターンシップ活動に取り組み、現在は社会人として働く中村怜央さんに取材した。中村さんは今年、東証マザーズ上場企業へ就職した。
-学生時代に長期インターンシップをして経験して、社会で役に立っていることはありますか?
中村さん:「目標達成意識」だと思います。インターンシップ活動では月間目標がありました。目標に対してやりきる力と、目標を達成するためにどう行動すれば達成できるかを自分自身で確立できていたので、社会に出てもすぐに目標を達成することができました。仕事は常に結果が求められるので、学生時代に社会人の基準を身に付けられたことは非常に役に立っています。
インターン活動を経験した卒業生の中村怜央さん
講演会の様子。インターン事業では、企業の人事や大学教授などを招き、学生に向けた講演会も実施している。
今後の事業展開について、代表取締役の谷川翔太さんは「日本の発展に貢献する手段は多岐にわたる。今の私たちにできることは大人の第一歩を踏み出したばかりの若者の成長環境を創出し、拡大していくこと。特に体験格差が広がり続けている地方に我々のサービスを普及させていきたいと」と話す。併せて、「今後はさらに共創企業との提携を増やすことで事業成長率を伸ばし、日本の発展に貢献していきたい」と意気込む。
住所 福岡市中央区警固2-18-5アバンダント91 2階