福岡県内の美術館、博物館など全12館が参加する「絵本カーニバルIN FUKUOKA 2007」の一環で、イムズ(福岡市中央区天神1)8階三菱地所アルティアムで6月20日より、「世界の飛び出す絵本展」が開催されている。
同展は、「不思議の国のアリス」「長靴をはいた猫」など童話をモチーフにした作品をはじめ、造形や技術を駆使した「折り」「貼り」が基本の無限の組み合わせからなる、世界から集めたさまざまな仕掛けを施した絵本約200点を展示する。「現代の仕掛け絵本の親」と呼ばれているドイツのメッゲンドルファー(1847年-1925年)やニスター(1842年-1909年)の作品から、現在「絵本の魔術師」と呼ばれ活動しているロバート・サブダさんに至る作品は、絵本コレクターの西田明夫さんと大町恵美さんの所蔵。
飛び出す瞬間を紹介する映像の上映や、制作過程、からくりの仕組みを写真やパネルで紹介するほか、実際に触れながら閲覧できるライブラリースペースも設けている。
8月4日・5日には、イラストレーターのワタナベケンイチさんの「飛び出すカード」を制作するワークショップも開催。参加費は500円(予約制)。そのほか、福岡出身の役者・岩城朋子さんの絵本の読み聞かせも行なう。
入場料は、一般=300円(前売り=200円)、中学生以下無料。開催時間は10時~20時。会期中無休。
「絵本カーニバルIN FUKUOKA 2007」は福岡県内どこに行っても絵本に触れることができ、各施設の「絵本」の違いや、幼い頃からアートを楽しむことを狙いに、福岡県立美術館、福岡市美術館、福岡アジア美術館、九州国立博物館、北九州市立美術館などが参加している。