2月14日に控えたバレンタインデーに向けて、天神地区の百貨店がバレンタイン商戦に突入した。
毎年、バレンタイン時期にのみ限定販売されるブランド商品など、ギフト以外の自分への「ご褒美チョコ」の需要が高くなっている傾向にある近年のバレンタイン。今年は「上質」「限定」などをキーワードに各百貨店とも幅広い商品展開を行っている。
岩田屋本店(福岡市中央区天神2)は昨年同様、海外ブランドの品ぞろえを強化。フランス、ベルギー、ルクセンブルクほか世界10カ国、フランス「ベルナシオン」、オーストラリア「オーバーワイズ」、九州初登場の大阪発「キャギドレープ」など国内外新9ブランドを導入し、過去最高の84ブランドをそろえる。
購買客の半数が「本命チョコ」にギフトを添えるという同店のデータを基に、ネクタイ、雑貨などのメンズギフトも合わせて、1月30日から本館5階の特設売場に集積するほか、ショコラティエのモーテン・ヘイバーグさんを招きトークショーなどを行い、商戦を盛り上げる方針。対前年比10%増を売上目標に据える。
大丸・福岡天神店(天神1)は、同店のオリジナル色を出そうと「宝石」を今年のテーマに据えた。「チョコレートショップ」が販売する、シャンパンとブランデーの2種類の味が楽しめるダイヤモンド型のチョコレートなどの同店オリジナル商品のほか、昨年に引き続き、話題の「塩チョコレート」など、約50ブランドそろえた。
東館エルガーラ4階の「アントレ ホリスティック ボーテ」では「2人で一緒に、ハッピー・ビューティーアップ作戦」と題し、期間中のヘアカット(2人=5,250円)、ネイルケア(同=5,250円)などが2人分のバレンタイン特別価格で受けられるサービスなども合わせて実施している。平均客単価は約2,500円。売上目標は対前年比2%増。
三越・福岡店(天神2)は、映画「マリー・アントワネット」のスイーツを監修したことでも知られるパリの老舗ブランド「ラデュレ」のマカロン(3,360円)、カメオチョコレート(4,095円)のほか、洋菓子職人協会「ルル・デセール」のメンバーが手がけた同店オリジナル詰め合わせセット(3,360円)など、九州初登場ブランドを含む新規13ブランドを導入、計100ブランド1,500種をそろえた。平均客単価は約2,500円、平均購入個数は約2~3点。売上目標は対前年比6.0%増を目指す。
同店広報担当の山内葉月さんによると「『本命チョコ』『義理チョコ』以外にも『年に一度のチョコレートの祭典』ということで、期間限定のチョコレートが店頭に並ぶ。ワイン好きの男性も含め『自分用チョコ』の需要がさらに増えるのでは」と昨今のバレンタイン事情を分析する。
ピークは2月9日~14日ごろと見られ、開催は全店2月14日まで。
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