福岡県糟屋郡出身のプロレスラー、筑前りょう太さんが2月5日、博多を拠点とした「まちおこしプロレス団体『NPO法人九州プロレス』」を設立したと発表した。
筑前さんは1973年生まれの34歳。大学卒業後、メキシコに渡りプロレスデビュー。3年間メキシコでプロレスラーとして活動し、2000年に帰国。フリーランスで活動した後、千葉県のプロレス団体「KAIENTAI-DOJO」に所属。「自身の勝手な博多への熱い思いを形にした」(筑前さん)という「にわか面」をあしらったコスチュームで関東を中心に活動した。
「メキシコや千葉で自分の国を愛する人、プロレスを愛する人に出会えたことが自身の博多に対する思いを再確認したきっかけ」(同)と設立を思い立った理由を明かし、「プロレスは戦後の日本の復興にも一役買ったほどのパワーを持つ。K-1やプライドに押され気味のプロレスを盛り上げ、そのプロレスを通じて博多、九州を元気にしたい」(同)と声を上げる。
同法人は昨年10月16日に福岡県のNPO認証を受け、筑前さんが理事長も務める。旗揚げ戦は7月6日、西鉄ホール(福岡市中央区天神2)で開催。その後、月1回のペースでプロレス興行を行うほか、慰問活動など、九州を拠点に積極的な活動を行っていく予定で、活動費は年間500万円を見込む。
所属メンバーは全員九州出身。筑前さんのほか、阿蘇山(熊本県出身)、磁雷矢(ジライヤ・福岡市出身)、田中純二さん(前原市出身)など計8人でスタート。キャラクターも九州にちなんだコスチュームを考案中という。今後、メンバーを増員していく予定で、今春にはプロレススクールも開講する。
筑前さんは「『九州の、九州人による、九州のためのプロレス』。僕らを育ててくれた博多、九州の『観光資源』を目指す」と意気込み、目を光らせた。