新天町商店街(福岡市中央区天神2)内の通称「メルヘン広場」のアーケードが完成し、4月23日に完成セレモニーが行われた。
「太陽と風」をテーマに設計されたアーケードは高さ24メートル、全長60メートルのドーム状で開閉式。西面に設けたソーラーパネルでドーム開閉の電力をまかなうほか、東面には電力負荷を下げる散水装置を設置するなど省エネ対策も施している。
九州大学大学院芸術工学府の学生らと連携し、36個のスピーカーと夜間に時計塔壁面に映像を映し出す4つのプロジェクターを設置。音と光で空間を演出する機能も導入した。
同商店街が公募していたドームの愛称は、早良区在住の中村一さん(51)の作品「新天町サンドーム」に決定。中村さんは「たまたま通りがかり、愛称を募集していることを知って気軽に応募した。誰にでも分かりやすく、シンプルな名前をと考えた。まさか、採用されるなんて」と驚きの表情を見せていた。
新天町商店街公社・新天町エステートの楢崎康二社長は「地域の多くの方のおかげで完成した。今からはどんたく、山笠の季節。雨を心配することなく、楽しんでいただけるのでは」と新たな名所「新ドーム」のさらなる集客効果に期待を寄せる。
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