「We Love天神協議会」は5月19日、「天神まちづくりフォーラム2008」をイムズホール（福岡市中央区天神1）で開催した。

　同フォーラムでは、「オンリーワンのブランドを目指して」をテーマにパネルディスカッションを行った。屋外広告などで「まちづくり財源の創出」を手がけている、今回パネリストを務めたジャパンエリアマネジメント（東京都千代田）の西本千尋さんは「街の景観として街メディアを管理することが必要」と話し、「まち歩き観光」など観光学を専門としている九州産業大学（東区）観光産業学科の千相哲教授は「アジアに向けて、地域住民と一緒になって地域の文化を発信し、来街者が満足できる魅力を構築してほしい」と話した。

　コーディネーターを務めた同協議会のガイドライン部会長である出口敦さん（九州大学大学院教授）は「街のブランドは外の人に対して街の質を保証するもの。街の方向性をガイドラインが示しており、天神を『街と個人』という視点で見ていくことが重要」とパネルディスカッションを総括して締めくくった。

　同協議会は設立した2006年4月より、天神地区のまちづくり指針となる「天神まちづくりガイドライン」の策定を進めており、九州大学大学院人間環境学府（東区箱崎6）都市共生デザイン専攻で、都市設計を専門とする研究室に在籍する長聡子さんが最終報告を行い、2008年～2010年の3年間で「天神まちづくりガイドライン」で策定した10の戦略をもとに具体的に活動を行う「アクションプラン」の報告も行った。

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