歩行者を中心とした街づくり-九大院生、天神地区がモデルの論文発表

九州大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻の長聡子さんが1月31日、天神をモデルとした研究論文の発表を行った。

九州大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻の長聡子さんが1月31日、天神をモデルとした研究論文の発表を行った。

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 九州大学大学院人間環境学府(福岡市東区箱崎6)都市共生デザイン専攻で、都市設計を専門とする出口敦教授の研究室に在籍する長聡子さんが1月31日、天神地区をモデルとした論文「歩行者を中心とした都心空間の計画とマネジメントに関する研究」を発表した。

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 研究内容は、天神地区の来街者や居住者などを軸に「街の快適性」「利便性」「安全性」の3つの視点による歩行者に関する道案内システムや休憩空間・通学路などを調査。地域が主体となって都心空間を計画・マネジメントするための方法や仕組みについて論じた。

 発表においては、天神エリアマネジメント組織「We Love 天神協議会」主催で、昨年1月に実施した天神・大名地区の通りに名前を付けるという社会実験を通じた調査・分析内容や、天神地区にある177カ所の無料休憩空間の配置や空間構成、利用実態などの調査結果のほか、地域が主体となって取り組む国内エリアマネジメント先進事例10地区17組織の状況などについて報告した。

 研究発表に参加した「We Love 天神協議会」メンバーは、「実際にエリアマネジメントをしている側から聞いてもとても参考になった。今後も多面的な研究を続けてほしい」と感想を明かした。発表を行った長さんは「エリアマネジメントの方法や仕組みについては未だ体系化されていないので、今後どのように計画の策定や継続的な運営を行っていくか引き続き研究したい」と締めくくった。

天神の歩行者専用道路を拡大-We Love天神協議会(天神経済新聞)「まちナビ」調査結果-来街者8割「まち歩きがわかりやすくなる」(天神経済新聞)天神・大名地区の通りに仮称-パークサイドストリートほか(天神経済新聞)天神・大名地区の「通り」に名称-回遊性向上を目指す(天神経済新聞)We Love 天神協議会九州大学大学院人間環境学府

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