福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園1)で7月12日より、「ボストン美術館 浮世絵名品展」が開催されている。
同展では、5万点にも上る浮世絵版画などの収蔵するボストン美術館の「過去5年間、今後5年間も展示予定がない」(福岡市美術館学芸員の岩永悦子さん)という、ボストン美術館でも見られない日本初公開作品など計136点を展示している。
館内は、「浮世絵初期の大家たち」「春信様式の時代」「錦絵の黄金時代」「幕末のビッグネームたち」と4章に分け、墨一色で始まった初期から、「絵暦交換会」が流行し、多色摺(ず)りの技術が発展した1765年、東洲斎写楽、喜多川歌麿などが登場した黄金期、葛飾北斎、歌川広重などの絵師が活躍した江戸時代後期に至るまで、浮世絵の歴史が分かる構成となっている。
写楽の代表的な作品や葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の摺り順序が分かるコーナーなどが特に人気で、各作品を熱心に鑑賞する来館客の姿が見られる。
開館時間は9時30分~19時30分(日曜・祝日は17時30分まで)。月曜休館。料金は、一般=1,300円、高大生=800円、小中生=500円。8月31日まで。
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