大村ファッションデザイン専門学校(福岡市中央区黒門4)ファッションビジネス学科2年生の48人が天神エリアに特化して行った市場調査「天神白書2008」の公開プレゼンテーションが7月24日、アクロス福岡(中央区天神1)で開かれた。今年で5回目。
調査は今年の1月から7月にかけて、10~60代の天神への来街者を対象に4つのテーマに沿ったアンケートを実施。アンケート総数2,790件を基に来街者の天神エリアでの回遊動線などを分析した。
今年は、消費者動向調査から分析した天神エリアの中心軸や、近年飛躍が見られる郊外の商業施設と天神の比較、消費者が求めるショップ店員の接客マニュアルの3つの「天神白書」のほか、各業界の企業トップに「ホスピタリティとは?」をテーマにインタビューした今年初の「ホスピタリティ白書」を加えた4つのテーマを手がけた。
中心軸の測定方法は、天神エリアを天神コア・イムズ・大丸などがある「イーストエリア」、岩田屋・警固公園・ソラリアプラザがある「セントラルエリア」、ロフト・ツタヤがある「サウスエリア」、大名を「ウエストエリア」とし、4つに区分。天神コア(イーストエリア)からソラリア(セントラルエリア)への移動で1カウントとし、アンケートの行動調査をもとにエリアからエリアへのカウントを集計する。その結果、今年の中心軸は昨年の中心軸である警固神社から南西に50メートル移動した「天神Nビル」(天神2)だと発表。理由は西通りのショップの充実やツタヤのオープンが要因だという。
さらに今年は、上記の4エリアのほかに昨年まで来街者が少ないとの理由から対象に入れなかったノースエリア(ミーナ天神など含む)を見直し、5つのエリアで新たに中心軸を測定した結果、今年の中心軸は「西鉄ソラリアホテル前」との結果が出たとも加えた。
今後は、警固・薬院・平尾エリアのショップや飲食店の充実で南南西方向への移動が考えられると、来年の中心軸は「きらめき通り駐車場」と予測した。
そのほか、学生の視点で分析した郊外商業施設と天神の比較、天神の活性化への改善事項、ファッションスタイル別の消費者が求める店員像などを発表した。
学生が分析する「天神白書」-今年の中心軸は「警固神社」(天神経済新聞)専門学生が「天神白書」-天神の中心軸は今年も大名1(天神経済新聞)専門学校生が「天神白書」を発表-マーケ視点で分析も(天神経済新聞)専門学校生が「大名ピクニック」-地域活性化で企画(天神経済新聞)大村ファッションデザイン専門学校